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音楽家はアスリート 中日新聞エンタ目
全身の筋肉使って演奏 皆さん、夏の旅はいかがでしたか? この原稿が掲載されるころ、私のフィンランド滞在もあと二週間を残すところ。今回は長期の滞在となりました。到着した七月末は非常に涼しく二〇度を下回っていた気温も、八月に入ると夏が復活し... -
音楽は音楽だけにあらず 中日新聞エンタ目
広い世界へとつながる 現在、義務教育の現場から音楽の授業は減りつつあります。これは日本だけではないようです。音楽を授業として考えることの意義に世界の教育の現場が悩んでいるのでしょうか。点数をつけることが難しい芸術分野。価値判断が多様だか... -
夏の音楽祭あれこれ 中日新聞エンタ目
その土地の魅力楽しむ 夏休みの旅の計画をされている人も多いことでしょう。今年はぜひ音楽祭のある街をお訪ねください。 今年で三十三回目を迎える木曽音楽祭は八月二十三日から二十六日まで。二十八回目となった霧島音楽祭は七月十八日から八月五日ま... -
コンサートホールで聴く 中日新聞エンタ目
お客さまも楽器の一部 今回の旅はコンサート会場。コンサートホールは、たんなる「箱」ではなく「楽器」です。ステージ上で奏でられるたくさんの楽器、それと一緒に共鳴し客席を埋める聴衆に響きを届ける、それがコンサートホールです。楽器が湿気を嫌う... -
地域性豊かな民族音楽 中日新聞エンタ目
偉大な作曲家にも影響 今回の音楽の旅は作曲家と民族に注目してみましょう。音楽の友社発刊の「西洋の音楽と社会」(総監修スタンリー・セーディ)という本があります。これは音楽や作曲家を取り巻く社会に注目して多角的に時代と作曲家を描いています。... -
北欧祭 中日新聞エンタ目
グリーグ、シベリウスの年に はじめまして! 以前「紙つぶて」上でお目にかかれた方はお久しぶりです。音楽の話の旅にこれから皆さまとご一緒させていただきます。楽しい旅になりますように、どうぞよろしくお願いします。 今回の旅は北欧。私は... -
東京新聞朝刊文化欄 記事
「唯一無二の響き」 台頭するフィンランドの音楽家たち~基礎を徹底的に重視 独自性に強いこだわり~ 「だれかを崇拝しすぎると、本当の自由は得られないんだぜ…ぼく良くしっているがね」(ムーミン谷の仲間たちより・山室静訳)。スナフキンは... -
不思議国家日本 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
2004年もあと9日を残すのみ。 薬害を「大騒ぎになるから公表しなかった」という厚生労働省の発表があった。その結果莫大(ばくだい)な補償の責任が生じるであろう。同じ理屈で「パニックになるから内緒で法案を通した」と言って日本国家を根本から... -
情報の海の中で 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
情報の海の中で現代の近代国家は存在している。正確に言うと成立していると言ったほうが良いか。地球の裏側のこと、地の果てのこと、宇宙のことが同じようにリアルタイムで伝わってくる時代に入ってから、どうも人間の感覚がおかしくなっていると感じるこ... -
音楽家の日常 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
日本の音楽家の忙しさは一般にあまり知られていない。あるオーケストラの楽員の一日を見てみると、午前十時から音楽教室本番、午後一時から三日後の定期演奏会のリハーサル、そして会場を移動し夜七時からオペラの公演、終演は午後十時近い。その後スタジ...