サンタクロースの故郷と言われる北欧。フィンランドのロバニエミにはサンタクロース村があります。一年中サンタさんが世界の人を待っています。そんな北欧からたくさんの曲が届きました。また今年はノルウェーのエドヴァルド・グリーグ(1843-1907)、フィンランドのジャン・シベリウス(1865―1957)という北欧の二大巨匠がそろってメモリアルイヤーです。このお二人の作品も並べてみました。
<シベリウス作曲 プレスト>
シベリウスには珍しく、初めから速い動きでめまぐるしく動き回る作品です。この曲はもともと、弦楽四重奏 変ロ長調作品4番の第3楽章です。1889年から1890年にかけて作曲されています。シベリウスは家庭でヴァイオリンを演奏していました。姉のリンダ・マリアはピアノを、弟クリスチャンはチェロを。ジャン・シベリウスこと、ヤンネ少年は7歳からピアノのレッスンを受けましたが、興味はヴァイオリンへ。そして14歳で本格的にヴァイオリンのレッスンを始めました。1880年代~90年にかけて多くのピアノ三重奏、そして弦楽四重奏が作曲されました。
<シベリウス作曲 蜘蛛の歌~劇音楽「クリスチャン二世」より~>
シベリウスは劇音楽も多く書いています。「カレリア」「歴史的情景」「クオレマ」「ペレアスとメリザンド」「ペルシャザールの饗宴」「白鳥姫」「嵐」が管弦楽で演奏される劇音楽です。この「クリスチャン二世」というのは16世紀に実在したスカンジナヴィア諸国を統治した国王です。粗暴であり、かつ精力的な政治活動も行う人生を送り、後年は長期間幽閉されました。この歌は劇の中で国王の幽閉先で道化役が歌います。激動の国王の人生を振り返る歌です。戯曲はシベリウスの友人でもあったルドルフ・パウルによって書かれました。1898年の作曲です。
<グリーグ作曲 過ぎにし春 ~二つの悲しき旋律より~>
グリーグは多くの歌曲を作曲しています。ニーナ夫人はメゾソプラノの歌手でした。2つの悲しき旋律の原曲は作品33の歌曲集の3曲目「傷ついた心」、2曲目「春」です。原題Våren-は「春」というタイトル。この詩の意味をくみ取って英訳を「last spring」とされたことから、「過ぎにし春」「遅い春」という曲名で紹介されています。
<グリーグ作曲 ソルヴェーグの歌・賛美歌 ~ペールギュントより~>
グリーグの代表作である劇付随音楽ペールギュント。第1組曲、第2組曲という形で演奏されることが多いですが、このソルヴェーグの歌は第2組曲の最後の曲です。主人公のペールギュントの破天荒な旅の途中でいつもテーマのように浮かんでくる、故郷で待つ許嫁ソルヴェーグの歌です。そして年老いたペールがいよいよ故郷のソルヴェーグのもとへ戻る前に訪れた試練を優しく見つめる賛美歌の響きを本日はオルガンでお聞きいただきます。
<グリーグ作曲 ホルベアの時代から>
この曲の原曲はピアノだということは実はあまり知られていません。弦楽合奏版のほうが有名になりました。グリーグと同じノルウェーのベルゲン出身の作家、ルズヴィ・ホルベア(1684―1754)の生誕200年記念祭にむけて1884年にピアノソロとして作曲されました。その翌年に弦楽合奏に編曲されています。ホルベアが生きていた時代の音楽の様式で書かれています。1.前奏曲 2.サラバンド 3.ガヴォットとミュゼット 4.アリア 5.リゴドン という舞曲が並ぶフランスの組曲の様式です。
<グリーグ作曲 トロルドハウゲンの婚礼の日~抒情小曲集第8集より~>
グリーグが歌曲と並んで盛んに作曲したピアノ曲。抒情小曲集という名前で10集からなる66曲の曲集を1867年から1901年にかけて作曲しています。いずれもノルウェーの風景や人々の日常の様子が手に取るようにわかる標題と音楽で親しまれています。このトロルドハウゲンというのはグリーグ夫妻が終の棲家とした地名です。妖精の丘という意味です。
サンタクロースの故郷と言われる北欧。フィンランドのロバニエミにはサンタクロース村があります。一年中サンタさんが世界の人を待っています。そんな北欧からたくさんの曲が届きました。また今年はノルウェーのエドヴァルド・グリーグ(1843-1907)、フィンランドのジャン・シベリウス(1865―1957)という北欧の二大巨匠がそろってメモリアルイヤーです。このお二人の作品も並べてみました。
<シベリウス作曲 プレスト>
シベリウスには珍しく、初めから速い動きでめまぐるしく動き回る作品です。この曲はもともと、弦楽四重奏 変ロ長調作品4番の第3楽章です。1889年から1890年にかけて作曲されています。シベリウスは家庭でヴァイオリンを演奏していました。姉のリンダ・マリアはピアノを、弟クリスチャンはチェロを。ジャン・シベリウスこと、ヤンネ少年は7歳からピアノのレッスンを受けましたが、興味はヴァイオリンへ。そして14歳で本格的にヴァイオリンのレッスンを始めました。1880年代~90年にかけて多くのピアノ三重奏、そして弦楽四重奏が作曲されました。
<シベリウス作曲 蜘蛛の歌~劇音楽「クリスチャン二世」より~>
シベリウスは劇音楽も多く書いています。「カレリア」「歴史的情景」「クオレマ」「ペレアスとメリザンド」「ペルシャザールの饗宴」「白鳥姫」「嵐」が管弦楽で演奏される劇音楽です。この「クリスチャン二世」というのは16世紀に実在したスカンジナヴィア諸国を統治した国王です。粗暴であり、かつ精力的な政治活動も行う人生を送り、後年は長期間幽閉されました。この歌は劇の中で国王の幽閉先で道化役が歌います。激動の国王の人生を振り返る歌です。戯曲はシベリウスの友人でもあったルドルフ・パウルによって書かれました。1898年の作曲です。
<グリーグ作曲 過ぎにし春 ~二つの悲しき旋律より~>
グリーグは多くの歌曲を作曲しています。ニーナ夫人はメゾソプラノの歌手でした。2つの悲しき旋律の原曲は作品33の歌曲集の3曲目「傷ついた心」、2曲目「春」です。原題Våren-は「春」というタイトル。この詩の意味をくみ取って英訳を「last spring」とされたことから、「過ぎにし春」「遅い春」という曲名で紹介されています。
<グリーグ作曲 ソルヴェーグの歌・賛美歌 ~ペールギュントより~>
グリーグの代表作である劇付随音楽ペールギュント。第1組曲、第2組曲という形で演奏されることが多いですが、このソルヴェーグの歌は第2組曲の最後の曲です。主人公のペールギュントの破天荒な旅の途中でいつもテーマのように浮かんでくる、故郷で待つ許嫁ソルヴェーグの歌です。そして年老いたペールがいよいよ故郷のソルヴェーグのもとへ戻る前に訪れた試練を優しく見つめる賛美歌の響きを本日はオルガンでお聞きいただきます。
<グリーグ作曲 ホルベアの時代から>
この曲の原曲はピアノだということは実はあまり知られていません。弦楽合奏版のほうが有名になりました。グリーグと同じノルウェーのベルゲン出身の作家、ルズヴィ・ホルベア(1684―1754)の生誕200年記念祭にむけて1884年にピアノソロとして作曲されました。その翌年に弦楽合奏に編曲されています。ホルベアが生きていた時代の音楽の様式で書かれています。1.前奏曲 2.サラバンド 3.ガヴォットとミュゼット 4.アリア 5.リゴドン という舞曲が並ぶフランスの組曲の様式です。
<グリーグ作曲 トロルドハウゲンの婚礼の日~抒情小曲集第8集より~>
グリーグが歌曲と並んで盛んに作曲したピアノ曲。抒情小曲集という名前で10集からなる66曲の曲集を1867年から1901年にかけて作曲しています。いずれもノルウェーの風景や人々の日常の様子が手に取るようにわかる標題と音楽で親しまれています。このトロルドハウゲンというのはグリーグ夫妻が終の棲家とした地名です。妖精の丘という意味です。