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制服 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
夏の制服着用は辛(つら)かった気持ちが懐かしい。それにしても近年制服族といわれる職種の不祥事が増えているように思い悲しい。 音楽家の制服はステージ衣装。最近はデザインも豊富になったが、コンサートのお客様は女性演奏家の衣装を楽しみにしてい... -
速度-テンポ 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
速度を表す音楽用語はたくさんある。「Andante(アンダンテ)歩く速さで」「Moderato(モデラート)中庸に」「Allegro(アレグロ)快速」…。これらの速度表示は実はイタリア語。辞書を引くともっとイメージの湧(わ)く言葉... -
ウィンタースポーツ 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
北欧は早くもウインタースポーツの開幕。フィンランドは残念ながらアテネオリンピックでの活躍が少なかったためか、人々の話題はすでにアイスホッケーに移っていた。お家芸のひとつである。8月30日にヘルシンキでワールドカップが始まった。9月4日に... -
シベリウス音楽祭 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
8月末からフィンランドに来ている。寒い夏だったそうだ。滞在している中都市ラハティ市では2000年3月にシベリウスホールがオープンしたが、この建設には市民の意見が最後まで賛成派と反対派五分五分で投票では1票差だったそうだ。現在首都ヘルシン... -
車内安全 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
最近電車内でトラブルの現場を見かけることが多い。時にはそれは電車を止めてしまう。車掌が争いを止めに入ったり争いの主たちを電車から降ろしたりして発車も遅れる。原因は「ぶつかった、押した…」。些細(ささい)なこと。解決方法はひとつ、す... -
音楽オリンピック 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
今回のオリンピックでは君が代が何度も聞かれ嬉(うれ)しいことだ。このアテネを目指して技を磨き己(おのれ)を鍛えてきた選手たちが見事にその舞台で華を咲かせていることは何よりすばらしい。戦い方、戦う姿勢もずいぶん変わってきた。ストイックな頑... -
気の毒な耳 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
2000年から縁あってフィンランドと行き来をしている。この国の静けさは有名だ。自室の物音がすべて隣人に聞こえてしまうのでは、という恐れ。自分の鼓動が日常これほど聞こえる驚き。春初めに、解けかかった雪を載せた木々から小鳥の声が聞こえる喜び... -
マナー 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
日本は社会性に乏しい。島国であるために、他国や他民族と折衝が少なかった国であるためにそれは仕方がないかもしれない。しかしこうして世界が狭くなった現代では、それでは済まされなくなっている。 コンサート会場でのマナーもいろいろなところで語ら... -
成 長 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
今の日本は人生の年齢に例えるといったい何歳でどんな人間に成長しているのだろうか考えてみた。この戦後生まれの日本はまだ二十歳そこそこで、幼い頃から優等生で、皆さんに褒められて大きくなってきた。しかし今重い心の病を抱えていて世界がその病状を... -
右側か左側か 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
関東は左、関西は右。エスカレーターに立ち止まる場所の話だ。歩行者と車の区分も世界中、文化圏で異なっている。 そして日常の左右の大きな問題として駅の階段の上り下りのシステムがある。ホームのスタイルと利用客の多少で駅によって実に様々(さまざ...