言葉のページ– category –
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北欧祭 中日新聞エンタ目
グリーグ、シベリウスの年に はじめまして! 以前「紙つぶて」上でお目にかかれた方はお久しぶりです。音楽の話の旅にこれから皆さまとご一緒させていただきます。楽しい旅になりますように、どうぞよろしくお願いします。 今回の旅は北欧。私は... -
東京新聞朝刊文化欄 記事
「唯一無二の響き」 台頭するフィンランドの音楽家たち~基礎を徹底的に重視 独自性に強いこだわり~ 「だれかを崇拝しすぎると、本当の自由は得られないんだぜ…ぼく良くしっているがね」(ムーミン谷の仲間たちより・山室静訳)。スナフキンは... -
不思議国家日本 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
2004年もあと9日を残すのみ。 薬害を「大騒ぎになるから公表しなかった」という厚生労働省の発表があった。その結果莫大(ばくだい)な補償の責任が生じるであろう。同じ理屈で「パニックになるから内緒で法案を通した」と言って日本国家を根本から... -
情報の海の中で 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
情報の海の中で現代の近代国家は存在している。正確に言うと成立していると言ったほうが良いか。地球の裏側のこと、地の果てのこと、宇宙のことが同じようにリアルタイムで伝わってくる時代に入ってから、どうも人間の感覚がおかしくなっていると感じるこ... -
音楽家の日常 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
日本の音楽家の忙しさは一般にあまり知られていない。あるオーケストラの楽員の一日を見てみると、午前十時から音楽教室本番、午後一時から三日後の定期演奏会のリハーサル、そして会場を移動し夜七時からオペラの公演、終演は午後十時近い。その後スタジ... -
育てる 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
親はなくとも子は育つ-そこには決して「教育は不要」という意味はない。親代わりになる世間があったから成り立つ理論だ。今の日本に、育(はぐく)むという空気がどのくらいあるだろうか。 次世代のことを考えているリーダーが何人世界にいるのか。どん... -
響く 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
響くという言葉は、何も音楽の世界だけの言葉ではない。響く言葉は人の心に深く残り、ホールを響かせる音は聴衆の記憶に残るだろう。聞く、聞こえることから一歩踏み込んだ姿勢だと言える。音は空気を振動させ伝わっていく。振動の様子は楽器によってすべ... -
どんぐり 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
熊が人里に出没するニュースが夏の終わりから紙面やテレビを賑(にぎ)わせていた。不足しているどんぐりなどのえさを人間の手で補おうという運動があり、それに対する批判も紙面に掲載された。私も反対派だ。一時的な温情が人間と動物の共存のバランスを... -
ながら族 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
道路交通法が改正になり、自動車や原動機付自転車の運転中に携帯電話等を手で持ち通話したり、メールの送受信等を行なったりした場合に反則金、これを払わないと五万円以下の罰金、という罰則規定が今月から施行されている。 この規定に「自転車を運転中... -
言葉と音楽 「放射線-東京新聞」・「紙つぶて-中日新聞」
音楽にお国柄というものが出る要因のひとつは言語にある。日本人の脳の働きと西欧人のものとは違うという研究結果がある。このことが言語習得と音楽において重要な意味を持つ。音をどのように認識するかという機能が母国語の言語によって異なるのだ。 ...