今日は暖かだった。沈丁花が風にのって香ってくる・・実家から再び梅の花の便りが届いた。
アイノラ響も演奏会まであとひと月をきった。週末の集中練習が始まった。メンバーも体力的には大変だけど成果はある。今週は以前の東京交響楽団の練習所。今は一般に貸し出している。
ここは私がプロオケの仕事としてはじめてリハーサルの指揮台に立った場所。あの緊張は決して忘れない。東響コーラスも関わっていたので、この場所はずいぶん通った。
まだまだ若いオーケストラ。運営も音楽のアンサンブルも試行錯誤しながら作っている途中。今後の方針はもちろん、演奏会までのこまごました打ち合わせは欠かせません。全員がコンサートに向かって役割を持って歩いています。この3年でとてもオーケストラが成長してきました。そしてメンバーそれぞれの隠れた才能もたくさん発見されています。おとなしいオーケストラだと思いますが、やはり好きな作曲家、作品への想いが熱い。
静かに燃える・・・タイプかな。
アンサンブルフランも6月の定期演奏会へのリハーサルが始まりました。今度はショスタコヴィッチの世界がメインとなります。しかし本日のリハーサルの手ごたえでは前半3曲の重みがすごい・・・!武満作品は私は2度目の演奏になりますが、この魅力的な曲を一体どうしてくれようか!という気持ちで楽しみです。
ブリテンは98年にも一緒に演奏しています。そのとき以来ですが、お見事!もう明日本番でも大丈夫という状態。
すごいアンサンブルグループです。
フォーラムの疲れも取れてきました。次・・が始まっています。音楽にこうしてじっくり向き合って音楽とともに生きていけることを、あらためて感謝です。沈丁花の香りの中・・ゆっくりした期待感に満ちた空気をかみ締めます。
街中で卒業式の羽織袴の姿を見ます。洋服ではなくてあの袴を普段はいてもよいかもしれません。女性は背中がきりっと伸びますよ。
自分の弓道の時の袴は、どこに行ったかな・・弓を射る音・・今年も再開の時間はないかな・・・(>_<)
アイノラ響、期待大ですね。それだけを楽しみに生き延びます!ところで今、小船幸次郎という指揮者・作曲家について調べています。1939-06.14にアイノラでシベリウスと面会、18日には放送響を指揮して日本音楽がラジオ放送され、それを聴いたシベリウスが小船氏に電話で祝辞をくれた、との事。ちなみに伊福部昭の作品も含まれています。「フィンランド放送響の75年」という本の巻末データに、Kobune Kojiroの名前がありますので、間違いないと思います。「横浜交響楽団」のHPに詳細が書かれています。私は、フィンランド側の記録を追えるだけ追いかけてみます。では、又。