師匠


 昨日は札響ホクレンクラシックスペシャルへ。この東京公演はできるだけ行くようにしています。関東圏に住む札幌出身、北海道出身の方が集まる雰囲気もなかなか素敵です。

今年は英国プログラム。前半は私も大好きな2曲。ヴォーン=ウィリアムズ「タリスの主題による幻想曲」、ディーリアス「楽園への道」、いずれも手がけたことがあります。どちらも魅力的な響きを持っています。

昨日もホールの天井の高い空間へ立ち上っていく響きが美しかった。もっともオペラシティコンサートホールは座席によって随分響きが異なるので、感想もいろいろなものになっているかもしれません。私は2階で拝聴。素敵でした。

後半はエルガー「交響曲第3番」(ペイン補筆完成版)、もちろん私は初めて拝聴。英国音楽も好きな私ですが、エルガーは少し距離を置いていました。昨日の演奏は非常に惹き込まれました。エルガーが完成していないものなので、もちろんすべてがエルガーの言葉ではないものの、この作品にかける情熱がとても伝わってきた演奏でした。

2階席での札響の響きは本当に素晴らしかった。札幌での定期演奏会2回とこの東京公演で3回このエルガーを演奏してきた皆さんにブラヴォーを!

来年は「オール・エルガー」で東京公演が行われるそうです。「エニグマ」がメイン。この機会にエルガーも勉強してみよう。


 今週はフィンランドの師匠が読響に客演です。火曜日からリハーサルが始まっていますが、お邪魔しています。今週はオールベートーヴェン。オスモさんらしい粘りのリハーサルが展開されています。

昨日はオスモさんご夫妻を札響公演にご案内しました。終演後、二人の師匠のご対面となりましたが、マエストロお二人並んで豪華な風景、そこに読響の皆さんも多くいらしていたので、師匠の楽屋が賑やかでした。


 オスモさんからのお土産。ミネソタとの共演でベートーヴェンの2番、7番です。今回の日本での公演は4番8番6番。楽しみです。

二人の師匠、まったくタイプは違います。お二人のリハーサルやコンサートで拝聴する時間の中から、多くのことを学んでいます。自分のステージはもちろん自分の言葉で作ります。しかし素晴らしい作品は奥が深い。自分では気がつかない世界を含み持つことを多くのマエストロから教えていただきます。

一生楽譜から離れない人生、タクトを持ち続ける人生、音楽家として生きる人生、それを実現する強い魂。両方の師匠の音から感じています。まだまだ自分はひよっこだ・・・。

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