光陰矢のごとし・・・です。
あっという間に今月の半ばに入りました。
来週から旅が続く日々に突入します。
その前にメンテナンスということで鍼灸院へ。
いつもの先生が思わず笑い出すほどに背中と首が固まっていました。
鍼と灸を状態を見ながら処方してくださるのですが、本日は鍼の割合が多かった。
それでも一昔前と比較するに、格段にほぐれている状態です。
定期的に通っている効果は確実にあります。
ありがたいことです。
生まれ月のOctober。Octは8、ということで8番目の月の意味。
ローマ暦は今の3月から始まっていて
そこから数えて8番目とのこと。なるほど。
そういうわけで・・・ではないのですが、現在こちらを勉強中です。
来年演奏する曲ですが、メンデルスゾーンの弦楽八重奏。
「オクテット」これを弦楽合奏で行います。
俗名では日本限定で「メンパッチン」などと密かに言われているようです。
来年はメンデルスゾーン生誕200年の記念の年となります。
そして本日10月15日はこの作品が生まれた日、手稿譜として残されている初めの版が完成した日であります。1825年10月15日、メンデルスゾーンわずかに16歳です。
この二つのスコア、青いブライトコップフの方が新しい版ですが、
両者細かな点でたくさんの違いがあって悩ませてくれます。
今度の日曜日には早くも初リハーサルなので、悩みもエスカレートです。
ロシアプログラムの本番の翌日にこの作品と向き合うということも、
なかなか乙なものです・・・
もう1曲メンデルスゾーン。
こちらも来年の1月に演奏しますが、「フィンガルの洞窟」です。
ベーレンライター版ですが、この中に二つのバージョンが入っています。
これまで何度か演奏してきた旧ブライトコップフ版と比較して、かなりの違いがあります。
こちらも楽しみなところです。
指揮者にとって楽譜を読み込むという準備の時間はいくらあっても不足です。
繰り返し手がける作品は、そのたびに発見があります。
未来の公演に向かって同時進行で複数の楽譜を抱えている状況、
それが我々の一生の姿でしょうね・・・。
宿命でありそれが嬉しいことです。
しかし重なるときには重なるもので、
18日から30日までに6公演持っていますが、同じプログラムは最後の2つのみ。
あとは毎回異なるプログラムです。
移動しながら体内の音楽を入れ替えていくという作業を行います。
小説の中に世界を見つけ、自由な心の旅をすることと同じことを楽譜とともに行っています。
旅費のいらない世界旅行であったり、
タイムマシンがなくてもできる時間旅行であったり、
SFの世界ではなくても可能な
ミクロな世界やマクロな世界への自由な魂の旅であったり・・・。
贅沢な時間をすごしていると思います。
世界の金融情勢の猛烈なアップダウンの姿を横目で見ながら、
頭の中はボウイングを考える私であります。
ゲーム感覚の経済はやめてくれ、と思っていますが
数字に疎い自分にとっては、実感できない桁の金銭を動かすということは、げに恐ろしきものかなであります。
先週はフィンランドの前大統領がノーベル平和賞受賞!というニュースもありました。
Martti Ahtisaariさんですね。
日本では今、物理学書や生物化学書がにわかに人気になっているようですが、
私はもっとも苦手な分野なので書物は避けて・・・・
それでも「仮説から入る」証明の方法については、大いに共感します。
楽譜もその姿勢で読むことが最近多くなっています。
作曲家が何をもくろんだのか・・・ということですね。
作るほうにしてみれば、理論書どおりに音符を並べていても何も生まれないと思っていたことでしょう。
お決まりの分析(アナリーゼ)では収まらないことが山ほど書かれています。
そのあたりは想像力を持って仮説を立ててじっくりと音符の山をにらむわけです。
あいにく、ノーベル賞にはどう頑張っても結びつかないことでありますが、
またこれも楽しいものです。
秋の夜長、うっかりと駄文が並んでしまいました。
コメント
コメント一覧 (2件)
今晩は。ご無沙汰しております。新田さんは、私の故郷である北海道で指揮をされるそうですね。しかも隣の砂川市で。多分、紅葉が綺麗だと思います。寒さに気をつけてお過ごしください。関東よりは10℃低いです。長袖を忘れずに。
>加藤博昭さん
お久しぶりです。北海道ご出身でしたか!
砂川も滝上も私は初めてまいります。とても楽しみにしています。またぜひ演奏会を聴いていただけましたらうれしいです。寒いのは好きです!!(^^)!