シベリウス音楽祭二日目終了


 12日は朝から非常に良い天気でした。湖の周りでは子供たちが学校の授業でしょうか・・・体育のテストのようなものを受けていました。

今週になって大人も子供も、湖のまわりで一生懸命歩いている姿を多く見かけます。


 このサイトのトップ写真と同じ湖沿いですが、秋の色になっています。風のない静かな湖は限りなく遠くまで見渡せます。そのほとりを通ってシベリウスホールに通っています。

本日はプログラムは短いです。授賞式のセレモニーがあるのです。

クリスチャン二世はとても良い感じにリハーサルでも仕上がってきました。特に2曲目のエレジーは見事。弦楽器出身のサラステ氏だけあって、弓が途切れない長いフレーズ感をしっかり持っています。

レンミンカイネンのほうは、まだまだステリハでは混沌としている部分を残していました。ちなみに4曲の順番はスコアの番号の通りではなく、トゥオネラの白鳥を3曲目に持ってきています。

本日も19時からの公演。2年ごとに樹木に関する建築や工芸の分野で活躍した人への賞を渡すセレモニーがはじめにありました。今年はスペインの方が受賞なさっていました。

続いてクリスチャン2世。授賞式の30分を待ったエネルギーがうまく爆発したのでしょうか、とてもよい流れで始まっていました。エレジーは本当に素晴らしかった。終曲のバラードが意外に遅めであったのですが、最後に追い上げるポイントを作っておいた・・・・というのがサラステさんらしいと感じました。

休憩後のレンミンカイネンもオーケストラが豹変しましたね。自主的な姿勢と、これまで積み上げてきたこのシベリウス作品への自信のようなものが、オーケストラから聞こえてきました。そしてサラステ氏の力を抜いたドライブ。それがようやくここへきてかみ合ってきたように見えました。4曲とも本番でようやくドラマが聞こえてきましたね。以前より確かに大型サイズの芳醇でやわらかなサウンドなのですが、語り口がやっとはっきりとしてきた・・・・そんな感じです。

アンコールは「歴史的情景第1番」の終曲フェスティーヴォでした。

今日のお客様は昨日よりは少し多かったです。それでも空席も残っています。明日は満席・・・・本当にびっしりだと良いですね。

 二日目を吹き終わった敦君!本日もお疲れ様。


 今回常連さんの姿は少ないのですが、初めて音楽祭に来場という日本からの人に出会いました。アマチュアオーケストラでティンパニーをたたいているそうです。(^_^;)


 ヘルシンキの宿までお帰りになる前に、数名で軽く食事を。フィンランドのビールも味わっていらっしゃいました。


 ラハティ組です。恭子さんの撮影です。今日はヘルシンキから国立音大の卒業生、シベリウスアカデミーで学んだ児島瑞穂さんも来場。後輩の卒業生を案内してということ。ここ数年で管楽器でフィンランドに留学!という人がとても増えています。

さああと一日。交響曲第1番のサラステ版がどのように仕上がっていくか楽しみですが、指揮者としてはその楽譜が興味のあるところです。昨日の「カレリア全曲」のアホさん補筆の部分も、ライブラリアンのオッリさんから許可をいただき、見せていただきました。明日もまた楽譜を勉強させてもらいます。どこまでがシベリウスのアイディアなのか・・・本日拝見したところでは、とても斬新で驚きました。

明日も晴れますように。日本からご来場のティンパニーを叩く方(お仕事でフィンランドにいらしたそうですよ)も無事にご帰国を!!(^^)!

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • アマチュアオケでティンパニを叩かれている方、
    音楽祭聴けて良かったですね♪
    シベリウスを演奏されるかわかりませんが(笑)、
    彼の今後の演奏にいい刺激になるといいですね!!

  • !!!!!!
    アマチュアオケでティンパニを叩かれている方、いいですねぇ。うらやましいですねぇ。

  • >masaさん
    アマチュアオケでティンパニーを叩かれている人は、きっとフィンランドから何か良い刺激を持ち帰られることと思います。期待しましょう!
    >いむいむさん
    アマチュアオケでティンパニーを叩かれている人の突然の出現に、どこでもドアがあるのではと疑いました。次回はいむむさんがそれを使っていらしてください!

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