気温が急に下がりました。コート着用だった本日。
雨模様の中多摩地区にある大学へ。
もう14年通っています。ずいぶん変わりました。世の中の変化です。
今の学生は十分に自分の子供の世代です。(いませんが・・・)
同級生のお子さんも入学してきました・・・学生の年齢はほとんど変わらないのに指導者の年齢は上がる一方・・この法則が教育現場の中に良いことも悪いことも残していると思います。
変化に柔軟にならなくてはね。でも大切なことはきちんと伝えていきたいです。大学は何をするところぞ・・・という原則だけは守っていきたいと思うのです。
7月の公演のチラシが届きました。この日立フィルでは本当に様々な大曲を共演させていただいています。
シベリウス5番、ブラームス4番、シベリウス3番、サンサーンス3番、画家マチス、ブラームス3番、ブラームス2番、ブラームス=シェーンベルクのピアノ四重奏、シベリウス2番。
というように見事にプログラミングは偏っていました。シベリウスとブラームスのシリーズを交互に・・・・という流れになっていました。
ここへきてなぜマーラーなのか・・・・・・・・・・・
答えは公演当日にとっておきます。
指揮者は手元に楽器がありません。こうして現場をいただいて現実の音を創る場のタクトを持てることは幸せです。
帰り道手にしたシベリウスのスコア。しばらく空けていなかったものでしたが、電車の中でちょっと広げてみると・・・・・
まぶしいほどに音が体内に降ってきました。
うまくいえませんが、その曲の響きが一気に体内に響いた・・・という感じ。
この曲の演奏は来年の3月ですが、楽しみな瞬間を夢見て勉強とリハーサルをつみましょう。
最近時折、スコアを開けることが怖くなる瞬間があります。空けた瞬間から作品の言葉が「うわ~~っ」と押し寄せてくる感覚になります。「待って、待って」と言っても塊のように自分の細胞に作品の細胞が入り込みます。
時々何日も楽譜を見ない日もあります。それでも体内には手がけている曲が鳴っています。同時に何曲も抱えているときはランダムにそれらが鳴っています。
毎日コンサートでもOKかもしれない・・・今の状態。そんなことは非現実的で決して良いことではないので、我慢して次の公演に向かってじっくり取り組みます。
この厳しい時代がもたらすものかもしれませんが、クラシック音楽シーンが、いろいろと難しい状況になっていることだけは確かです。世界的にです。
衣食住の根幹がそろそろ危険値を示し始めている地球、これまでと同じ価値観や座標軸では生きていけないと思います。動こうとしている地球、音楽家という仕事を選んだ人間として、そんな生き物としての地球を強く感じる時代に何をできるか・・・
毎日考えることがたくさんで、ついつい視線が遠くなります。相当に「不機嫌な」顔をしていることが多くなっているかな・・・。いけませんな。「テキーラ!」だそうですね。人を不快にさせない笑顔。昨夜のテレビの受け売りです。
気持ちよく生きたいし、日々精一杯命を燃やす人のそばで奏でる音楽を続けていきたいものです。
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