音楽作品の背景


 
 
 今日はBS2で「黒い雨」が放映。この映画の音楽が武満徹によるもので、その音楽は「3つの映画音楽」の2曲目、または「死と再生」という作品で度々演奏される。

「3つの映画音楽」のほうは、2年前にフィンランドでも演奏した。そのときにこの「黒い雨」の映像の一部をリハーサルの合間にメンバーとともに見た。そして音が激変した。「死と再生」は来年手がける。

7月に国立音楽大学ブラスオルケスターの定期演奏会で日本初演される曲、ダナ・ウィルソンによる「Day Dreams」が ソローの「Walden」をベースにしていることを、ぜひお伝えしたい。ソローの名著、「ウォールデン・森の生活」は、邦訳も出ている。以前、「森と湖の詩サロンコンサート」でも、この作品をベースにした曲を演奏していただいた。

この本は今、多くの人の手に渡ってほしいな・・・と個人的に思っている。1854年に出版されているので、もう150年前の著作だが、現代を予言している。

このダナ・ウィルソンが、ウォールデンから何を感じ取っているのか、そこに音楽という言語が新たに生み出されたことが素晴らしい。作品の手法は特別新しいものではない。でもそこに埋め込まれた哲学思想が、実際の音でどのように語られるのか、楽しみにしたい。指揮はハンスバーガー氏。

私は「詩」を書くことは苦手だ。詩的な文章も苦手だ。自分にとって「詩」は音楽となる。音楽に「詩」を見る。音には「詩」がある。

どんな音を出すときでも、そこには意味がある。音が理由をもつ。それを読み解く力は、音楽の基礎力と感性。そして幅広い勉強。

今日も音大のオーケストラの授業。音を出すということの重みをもう少し自分の内側にもってほしいな・・・・と感じた。誰のためでもなく、授業のためでもなく・・・。

 

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 武満徹の「死と再生」は本当に素晴らしい曲ですね。映画のラストシーンとともに、涙が溢れてきます。ところでこのラストシーンの後日談が映像に残されているそうで、ぜひ観てみたいと思います。

  • >KIMURAさん
    こんにちは。書き込みありがとうございます。
    「死と再生」を演奏することを心待ちにしています。
    「その後・・・」を私も見てみたいです。

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