フェアウェルコンサート二日目


 これから二日目のコンサートを拝聴します。

リハーサルの様子とその時のインタビュー記事が出ていました。昨日の公演の批評は明日出ることでしょう。新聞を買って帰ります。

本日はおおむね晴れ、気温は少し戻りました。通常の五月という様子です。今日のコンサートにはヘルシンキからの留学生組も来場ということで、日本人の比率が上がります。本日は満席という情報です。

日中はこの部屋のメンテナンスのことでちょっとてんやわんや。マルヤッタさんにも手伝ってもらって、いろいろ進めました。

さて出かけましょう。

***********************************************************


二日目は満席に近い状態でした。
そしてそのお客様の想いにも応えるように、
素晴らしく充実の演奏でした。
本日の座席はこの位置。昨日より一つ上の階です。
ステージの真上。Kroumataがさらに良く見えます。
その美しい技の細部が見えました。

ブルックナーは昨日の数段素晴らしい演奏だと感じました。
やはりホルンセクションを讃えたい。オスモさんも同様。
オーケストラのほかのセクションも同じ思いだったようです。

そして弦楽器の美しさは言葉にできません。
自主的な発音でありながら方向性が一緒というすごみ。
23年このオーケストラにかかわり育て、
ともに階段を上ってきたオスモさんの手から滲みだしてくる感じが
今日は更に強く感じました。

どのセクションも素晴らしい集中力で、
スコアの一音一音をちゃんと意味を持って語りつないでいました。
この調性感、和声感の極限の美しさの連続が実現することは、なかなか難しいです。


 
終演後のホールからみた湖・・・・
風がまったくなくて(珍しいことです)水が鏡のように。
静かにこの23年の時間を映し出しているような、
シベリウスホールができてから8年目となるこの歴史も静かに支えているような・・・・
美しい姿でした。

楽屋前ではオスモさんも目を赤くしていましたが、
挨拶にきていた何人かの楽員も。
私自身も3楽章からあまり冷静にはきけませんでした。
冷静になろうとするほどに、あまりの美しさに祈りに似た気持ちが起こりました。

多くの関係者の方々が本日はいらしていました。
BISの録音、そしてシベリウス音楽祭の大切な人、
英国からのアンドリュー・バーネット氏。
そしてBISのスタッフ。
一緒に録音ブースで聴かせていただき
仕事の現場に立ち会わせていただきました。
懐かしい顔にも会えました。
そしてレジデンスコンポーザーのカレヴィ・アホ氏。
昔のメンバー、常連のエキストラの皆さん・・・

皆さんオスモさんと過ごした時間をこの日の演奏会の中でどのように思いだしていたのでしょうね。
演奏会の前にインタビューがホールで開かれていました。
オスモさんのスピーチ、トークも毎年上手になります。アメリカで鍛えられているのでしょうか・・・・。
多くの市民の方が駆けつけて聞いていました。


 
いつもお世話になりっぱなしの、親友のマルヤッタさん。
ヴィオラ奏者です。


 
ピアノの恭子さんです。海外が長い方ですが、本当に努力家です。


 
本日集合の日本人と、フルートの恵理子さん。
お疲れ様でした!


 
ホールからの帰り道、まだ日が残る美しいヴェシヤルヴィのほとりで。
ゆりさんと恭子さんと私。ゆりさんはフルートです。ヘルシンキで勉強しています。

Kiitos Osmo! Erinomaista kapellimestaria!

 このコンビをラハティで拝聴することは、私は当分なさそうです。2000年10月から2001年10月までの研修は、このシベリウスホールオープンの年とも重なり、オーケストラの新しい時代のスタートとともに過ごしました。小さな公演のタクトをもたせていただき、オスモさんのリハーサルアシスタントも。オペラへの客演の時も急きょリハーサルを務めることもありました。

その後もシベリウス音楽祭は必ずリハーサルから立ち会わせていただき、新しい研究の楽譜にも接し、録音の現場も拝見し・・・もちろんオスモさん以外の指揮者の公演も通いました。しかし楽譜を挟んでシベリウスはもちろん、ほかの作品に関しても話をしてきたオスモさんとの時間は本当に貴重なものでした。

指揮者と事務局とオーケストラメンバーの協力体制がさまざまなバランスの中で、ここ数年で飛躍的に世界への階段を上がった時間を、ずっと見てきたことになります。23年務めていらしたというラハティ響の任の最後7年半を拝見してきました。感謝の言葉しかありません。

そしてここをベースとして、フィンランドの様々な音楽家と出会い、オーケストラ、吹奏楽、弦楽オーケストラ、教育の場で皆さんと共演の日々が続いています。

自分にとってもこのコンサートは一区切りだと思っています。これからもシベリウス音楽祭には通うでしょう。音楽祭監督のサラステ氏とは、ニルセンの録音の時に面識がありますが、やはり尊敬する指揮者です。オスモさんとは全くタイプの違う人です。新しい企画内容で、シベリウスを掘り下げていくようです。この作曲家をライフワークとする自分としては、このラハティから離れることはまだ当分ないようです。

自分自身の歩み方という意味で・・・・新年度から様々な仕事の面で考えさせられることが多くあります。この数日フィンランドの師匠の仕事を拝見していて、これまでになく自分の心への問いかけが多かった日々となりました。

やりたいこと、やるべきこと、できること・・・できないこと・・・。選択の勇気と覚悟を若いころとはまた違った形で行う時期かな・・・と。

9日の夕方の飛行機で帰国の途につきます。明日はまた早朝に湖を歩くつもりです。春の季節に来るのは久しぶりです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 現地では大変お世話になりました~
    本当に筆舌に尽くしがたい演奏でした。今は素直にkiitos!と言いたいです。

コメントする

目次
閉じる