夏から冬へ

ころころ天気が変わるところではあるのですが、
到着した日の夏日から5日は一気に気温が下がりました。
最低気温3度だったそうです。

朝のウォーキングもそういうわけで少し短めに。
うっかり半そでのウェアーで飛び出してしまったもので・・・(^^ゞ

 オスモ・ヴァンスカ フェアウェルコンサートのリハーサルが始まりました。
このプログラムに二日間のリハーサルだけ・・・
というところが、8年前と全く変わっています。
当時は時間をかけてじっくりとリハーサルを行うのが
このオーケストラの特徴でありその独特な響きを生み出す原点でした。

フェアウェルコンサート・・・La:ksia:iskonsertti 
と フィンランド語では表記されています。
La:ksia:isetで送別会の意味もあります。

プログラムは 
Masson作曲の 「ORA」
パーカッショングループのKUROUMATAとオーケストラの共演の作品です。
そして Bruckner作曲 交響曲第9番。
2000年出版のNew Editionを使用しています。

Brucknerではホルンを9人配置しています。
以前メンバーであったエストニアの奏者も乗っています。
常時エキストラで顔を見ていた人がいます。
同窓会のような雰囲気です。

フィンランドは実はホルン大国と言ってもよいと思います。
どのオーケストラに行っても、ホルンが非常に素晴らしい。
いつでもどこでもセクションで完璧なアンサンブルを作ります。
本日のホルン&ワグナーチューバの美しさは言葉にできません。
このまま本番にむけて仕上がっていったら、
どのレベルまでいくのやら・・・・

そしてチェロも非常に層が厚くチェロ大国といえます。
この作品もチェロが非常に活躍します。
チェロのメンバー全員から素晴らしい響きが生まれているのが客席でわかります。
久しぶりにラハティ響をきいてみると、
このオーケストラの、そしてフィンランドのオーケストラの特徴が実感できます。

シベリウスはブルックナーを非常に尊敬していました。
影響も多々受けています。
シベリウスとあわせてブルックナーの制覇も楽しみだな・・・と
研修中に思っていたことを思い出しました。
もちろん独特です。
いわゆるブルックナー・・・・といわれている世界ではないかもしれない。
しかし、限りなく美しくまさに天国へ捧げる響きに思えます。
そして限りなく楽譜に忠実。

リハーサルは二日間だけ。
そしてコンサートも二日間。
最後の木曜日、熟成した響きが約束されているように思えました。
オーケストラもずいぶん変わりました。
メンバーも弦楽器の変化が多い・・・
しかしコンサートマスター三人は今回全員乗っています。
ヴィオラセクションが最もかわりました。

この演奏会の前が、ヴァイオリンのエサ・ヘイッキラ指揮のコンサート。
その前が、ホルンのペトリ・コムライネンの指揮、
そしてソロコンサートマスターのヤーッコ・クーシストの指揮でのコンサートもありました。
メンバーの中にこれだけ指揮者を抱えているというのも・・・・
フィンランド独特であります。
ファゴット奏者で作曲家のハッリ・アハマスさんは、そう説明してくれました。

二足のわらじが悪い意味でつかわれません。実際本当に多いのです。

20年その任を務めたオスモさんの最後のステージ、しっかり勉強させていただきます。
もちろん客演として今後も登場なさいます。

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Hyva:a: huomenta!

気配を感じて5時ころ起きると、外は吹雪! ええ!と思っていたら、あっという間に晴天になりました。しかしかなり気温は低い状態です。 

これから湖へ・・・ 本当に夏から冬まで体験しています(^^ゞ


さきほどの吹雪が夢だったかのように、気持ちの良い朝の中を歩きました。おなじみのヴェシヤルヴィに停泊する船たちです。


 昨日と反対側、シベリウスホールがあるほうへ歩きました。7時前だったので、さすがに人もまだまばら・・。


 シベリウスホールの前に何やら建設中・・・・・??


 え?ガラス張りの建物?


 なんと「PIANO]と命名されたPavilion? 皆さんにきいてみよう・・・

このように毎年何か一つずつ程度に新しいものが湖の周りにできます。少しずつ、でもそれは全体の調和を考えて、ニーズも考えてなされているように思います。

建てたけど全然使われません!という建造物が多いどこかの国の国民としては、この姿勢は本当に考えさせられるのです。ヘルシンキの新しいホールも、今だに工事は進んでいません。さまざまな要因でストップしているようです。足踏みするということが、大切なこともあるかもしれない。

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