JOUKO in TOHO


本日は東邦音楽大学・短期大学ウインドオーケストラ演奏会でした。ヨウコさんはアルチュニアンの協奏曲で共演。指揮は私もたびたびアシスタントでお世話になっている佐伯君。今年度からこの大学の吹奏楽の授業を担当しています。


 この演奏会は学生の自主企画ということで、演奏企画、準備、宣伝活動まですべて学生の手によるものだそうです。リハーサルは埼玉県にある大学のホールにて。このホールはあるドラマにも使用されたようで、一躍有名になっています。美しく響きの良いホールでした。


 公演が終わったのでネタを披露しますが、アンコールの「アルセナール」では、ヨウコさんが1番トランペットの場所で演奏に参加しました。これには会場もびっくり!学生はもちろん大喜びでした。世界の音は、やはり突き抜けて聞こえてきます。その圧倒的な凄さに改めて感服です。


 24日にリハーサルにお邪魔しましたが、そのあとヨウコさんのもとに届いた楽譜の音だしをしてみました。大阪市音楽団で演奏した田中久美子女史の作品です。美しい曲でした。世界のヨウコとピアノで共演!!(笑)うれしいひと時でした。


 本日の会場は、参宮橋にある国立オリンピック記念青少年センター。
思ったよりもステージも広く余裕のある響きでした。曲数が多く少し大変なプログラムの本日。学生を叱咤激励しながら指揮者は汗だくでリハーサルを引っ張っていました。

このコンサートと、先週の大阪市音楽団のコンサート、実はアンコールも含めて3曲重なっていました。ソリストと協奏曲が重なったのは打ち合わせですが、メインの「ドラゴンの年」もアンコールの「アルセナール」も一緒だったのには参りました。これは打ち合わせなしです。

若い音楽大学の学生が奏でる響きは、また先週とは違う世界を見せてくれました。


 ヨウコさんの演奏のアンコールは、カッチーニ作曲アヴェ・マリヤ。相愛大学と同じ曲でした。しかし今日は特別バージョンの伴奏。長生淳さんの編曲でした。

そもそも東邦音楽大学のこのステージにヨウコさんが登場となったのは、もとをたどると2004年、こちらの長生淳さんによる「シンビオシス」を国立音大のブラスオルケスターで初演した時期に始まります。

長生淳さんは現在、東邦音楽大学でも教えていらっしゃいます。

その2年前にヨウコさんのお弟子さんである山内君から邦人への委嘱の橋渡しを相談され、2年後に実現。そののちその作品を持ってフィンランド、ノルウェーでも演奏と録音。日本の演奏家とご縁が深まるヨウコさん。今回のツアーも各地で様々な方のご縁で実現しています。

「良いものはゆっくり知られる・・・」・・・・・とある方から言われた言葉です。本当にそのとおりだと思うのです。初めは小さな規模であっても、聞いた方が「良い」と思えば、それはゆっくりでも確実に広がります。

集客を心配していたようですが、とんでもない!500席は確実に超えていたのではないでしょうか。もちこんだチラシが不足してしまったようです。申し訳ない・・・・。

本日のステージで、その限りなく美しい音に触れた皆さんが、また次のヨウコさんのステージにお越しくださることを願っています。そしてヨウコさんが運んでくる様々なすばらしい作品にも折々に接する機会があることを願っています。

音楽大学の学生は「道の途中」の人々です。その途中の景色は学生一人ひとりそれぞれであることでしょう。でもその中に本日の響きがきっと良い記憶と財産となって、皆さんの糧になると感じます。

そういう機会をたくさん作ってあげることが、音大の使命であり指導陣の役割だと思います。私も母校での勤めは4月からまた始まります。そのことを心にしっかりと留めていたいと思います。

音楽大学は誰のもの・・・何のためにあるのか・・・

私学も公立も大学改革のあと、本質と関係ないところでの競争と多忙さが加速しています。そのことにひそかに疑問符を持っています。知の衰退を叫ばれていたり、本当の学力を!と現場から悲鳴のような願いが届けられていたり・・・・大学という場所の実際の内容を厳しく問うことが多くなっています。

音楽という分野は芸術一般そうですが、かなり特殊な空間です。演奏の分野にかかわる学生が、大学の中で何をしなくてはいけないか・・・指導陣は長期的な展望をもって、はやり廃りに惑わされず、学生たちに本当の力をつけさせる機会を作っていく。その機会の中でもがき成長する学生たちを見守り背中を押すことが指導陣の役目。

私はそう思う。

本日の学生たちの自主公演を支えている指導の先生方の大きさを感じる。

 

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