風にふかれて札幌より戻る


 昨日の強風はいろいろなものを吹き飛ばし、動きを止め、春一番の威力を見せつけていました。

札幌を朝の飛行機で発ちましたが、滑走路の除雪作業で30分の遅れ。市内は少しずつ風も強まり、滞在中青空だった北国の空も曇りに。


 今回の札幌滞在の用事は3つ。まず師匠の指揮する定期公演に。リハーサルも二日間伺いました。ブルックナーの交響曲第9番の持つ深い世界観をオーケストラの現場でしっかりと体験させていただきました。

今回のソリスト、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番で素晴らしいアンサンブルとセンスを披露してくださったデヤン・ラツィック氏は77年生まれ。ザグレブ出身。ピアノ・クラリネット・作曲という多才な若手でした。

キタラホールは本当に美しく音楽的です。音の良さは海外にも名が通り、来日演奏家はキタラホールへでの公演希望が多いということ。

ホール環境も抜群です。そしてこのホールで公演前にもリハーサルができる、札響は幸せな環境だと思いますね。素晴らしい練習場も持っていらっしゃいますが、やはり本番の会場で音作りをしながら積み上げていくのが、プロオーケストラの理想の姿であり、ある意味当然なことだと思うのです。


 今回の滞在の2つめの用事。3月半ばから来日の、ヨウコ・ハルヤンネツアー最終地が札幌。こちらでリサイタルです。札幌で公演をサポートしてくださる皆さんと打ち合わせ。関係機関へ御挨拶。チラシも22日に完成したので、演奏会の挟み込みもさせていただきました。スタッフの皆さんもお世話になりました!ありがとうございました!



 そしてもう一つ、年末クッレルヴォでご一緒した駒ヶ嶺ゆかりさんとお会いしました。いつも明るくおおらかで、爆笑の会話になります。北海道内でもいろいろな活動をなさっています。現在はブラジルの皆さんとご縁があるそうです。どんなリサイタルになるでしょう。楽しみです。

育った街と言っても、現在の姿は当日とは全く違う札幌。でも周囲の自然はそのまま、やはり懐かしく大好きな街です。

思い出の一つ、この地下鉄南北線。住んでいた当時完成したラインです。開通から何日か過ぎたある日、母と妹と一緒に乗り込みましたが、それが大変な状態に。

この地下鉄の駅名看板の上にあるコメントにとても納得がいくのです。「まず、降りる人から、そして乗る人が・・・」

降車する乗客の前に、あっという間に乗車の客が押し寄せ降りられなかったのですね。しばらくそんな状態が続いていた記憶があります。当時はあまり地下鉄利用の機会もありませんでしたが、あの初乗車の記憶は強く残っていますね。


 そしてブルドーザー、たくましく格好良く働き者の車です。小さい頃はキャタピラの跡が面白くて、車が通ったあと追いかけて遊んでいました。

昨日は羽田に降り立ったときには春の陽気、そのままアイノラ響のリハーサルへ、そして夜にはシベリウス協会の委員会と50周年企画の打ち上げ。その頃にはすっかり冬の空気が戻っていましたね。寒暖めまぐるしくかわります。皆様お風邪を召しませんように。

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