Syyskuu 9月


 念願の北カレリア地方への旅。12月企画への取材も兼ねて。コリ国立公園をめぐりました。


 8月28日からヨエンスー経由でこちらのコリの宿へ。あいにくの雨と風の出迎えに「ご縁なしか・・・・」とめげていましたが、29日は雨もやみ、曇り空ながら風も穏やかになりハイキングを決行しました。


 ホテルのすぐ横からこの階段が。続く険しい道の入口です。


 この日通った道ははじめこのような岩盤のお出迎え。たくましい自然の力を感じます。


 ホテルでいただいた濡れても大丈夫という地図を手に、このような標識で確認をしながら進んでゆきます。


 フィンランドの中学生でしょうか・・・自然観察の授業という感じで引率の先生とともに回っていました。なんどか出会いました。


 ピエリネン湖が山の高さによっていろいろな姿を見せます。お向かいは昨年出演の音楽祭があったリエクサ。夏は船も出ているようです。


 同行者もこの辺で休憩・・・やや命がけです。


 この岩盤の旅に続くのは、今度は森の旅。


 人の手があまり入っていない森の姿です。


 雨が降っていたら、歩行は困難な道でしょうね。


 険しい中に、こういう色どりが目に入るとほっとします。キノコたちが非常にチャーミングに見えるのもおもしろく・・・。


 小さな水の流れも時々出会います。人の手による橋や階段を見ると、やはり少し安心しますね。自然を壊さないように最低限のサポートのものばかりですが。


 このコリには1909年にシベリウスが訪れています。それは交響曲第4番への序章でした。歩いていて響いてくるのは、「タピオラ」はもちろん、そして「第4番」の冒頭でした。それは強い説得力がありました。


 こういう命の音も、書かれているように思うのです。


同行者もひそかに森の精霊たちと交信していたのかもしれません。


 気温は7度くらいだったでしょうか。歩くうちに汗もかきましたが、それでも止まると冷たい空気が染み入ります。湖のそばは風が強く、森の中は暖かで・・・・そんなコントラストも実感しました。

ホテルの横には博物館があり、この地方の歴史や自然現象の解説が丁寧に展示されていました。自然から人間は学べ・・・と、1年の季節をつづった映画も上映。この日は曇りでしたが、太陽があるときの言葉を失う美しさも映画で見ることができました。夕焼けを必ず見に来なくてはいけない・・・・と、次の旅を誓いました。

シベリウス、ヤルネフェルト・・・・フィンランドを代表する芸術家、文筆家、画家・・・・多くの人がこの地から作品の魂を獲得しています。その理由は、やはりこの地に立つことができて本当にわかったように思います。1年を通じてみることができれば・・・それは最後の願いとしましょうか。

全長およそ8キロの道のり。ゆっくりと4時間20分かけてまわりました。南へ戻る30日の朝には非常に良い天気となりました。どうも少しだけタイミングが悪かったようです。次はまた違う姿をみせてくれることでしょう。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ほんとうに美しいです! いつまでも眺めていたい景色です。そして寒そう・・一ヶ月前のオウルンサロがまるで一昔前のようですね。ちなみに明日から2日間ヘルシンキへ行きます。(シベリウス・アカデミーでアコーディオンのドクター試験があり、その審査官として)暖かいセーターの一枚も必要ですね。
    お忙しい毎日、どうぞお元気で!!

  • >mieさん
    コメントありがとうございます!
    ヘルシンキへご滞在ですか!!本日往復したところでした。
    今は、15度くらいまで気温が上がります。
    でも、どうぞお気をつけてください。
    ラハティではシベリウス音楽祭がはじまります。

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