トゥルクヘ


本日はトゥルクへ。ラハティ発8時15分。途中はこのような風景がほとんど。ハメーンリンナ周辺で大雨になりました。風も強かった。


 急行の長距離バスですが、大きな停留所のほかにこんなかわいらしいものも何箇所か。


トゥルクは現在音楽祭の最中です。海外のお客様も多いとみました。11時50分にトゥルクに到着したので、すぐにレストランで昼食を。まわりはイタリア語がたくさん・・・・おもしろかったのはイタリアの皆さんはパスタの注文に一様に「パスタだけ、あとはオリーブとバターを別に持ってきて、自分でやるから」・・・・・・・さすがイタリア。


デザートに暖かいリンゴのケーキを注文。平たいタイプが来るかとおもったら、全く違うものが。味は同じでした。おいしかった。


 本日は昨年共演したLaivaston Soittokuntaの演奏会。海軍吹奏楽団です。
 私がフィンランドの音楽家の皆さんと出会ったきっかけは本当にいろいろ。その中でも、このLaivaston Soittokuntaの指揮者ティモ・コティライネンさんとの出会いは楽しいものでした。サイトの別ページで詳細を記載しているのでこちらでは省略させていただいて・・・・

とにかくいろいろと人脈をつくっていただきました。お兄さんが有名なバスバリトン歌手のユハ・コティライネンさん。本日もいらしていましたが、ものすごくバイタリティがあってポジティヴでステージが小さいと思わせる歌手です。人柄も親切で面倒見がよくて・・・という人間的にでっかい人。体格もティモさんよりふた回りぐらい大きいですが。


 演奏会場は昨年と同じコンセルヴァトワールにあるシーキュンホール。今日の演奏会は、吹奏楽版グリーグのピアノ協奏曲が聴きもの、そして初演となるフィンランド人作曲家のアルットゥ・タカロさんの作品も興味があった。楽団の演奏は昨年4月の共演の印象そのまま。金管楽器の音が美しい。ホルンの主席が抜群!トロンボーンのトップも素晴らしい。クラリネットは1本ずつの3人なのですが、それでも十分。休憩時間や終演後何人かと話をできました。

ティモさんの指揮もじっくり拝見したのは初めてかな・・・気合いが入っていましたね。

 

 ピアノ協奏曲はどんな響きになるか興味津々でしたが、なかなか良い感じでした。ホルンが上手だったのでなおさら安心して聞いていられました。ピアニストが非常に面白い呼吸の女性で、独特の間合いとテンポ感、猫のようにしなやかな姿で演奏していました。演奏することは楽しくて仕方がないという様子がうかがえました。初演の作品は日本でも紹介したいと思いました。


 こちらは、本日の指揮者と作曲者、そしてそのお友達。

演奏会のあとティモさんの家族とお兄さんのユハさん、その息子さんなど御親戚一同とお別れをして、ティモさんと作曲者とともにお食事。ティモさんには昨年息子さんが授かりました。この子が実にかわいい!誰にでもいつでも笑いかけます。いやあ天使ですね。奥さまは工芸デザインの勉強をなさって、針金を素材とした作品を残しています。昨年伺ったご自宅は本当に素敵で美術館かと思いました。素敵なカップルです。

作曲者を交えて少しお話をしたあとはティモさんと引き続きお話を。彼のえらいところは、楽団のために様々な刺激や新しいことを盛り込んで演奏会を企画していること。リサーチ力はすごいですね。昨年の日本の吹奏楽曲シリーズもその一環でした。本人もこの春、ラトビアへ客演にいったそうです。ラトビアでフィンランドの吹奏楽曲を紹介してきたということ。彼のポジションだからこそできることだと思います。

今後もまだ吹奏楽を通してお世話になりそうです。

 トゥルクの夏は久しぶりに訪れました。春初めの雪の残る風景とは全く違います。ティモさんの話では、音楽祭の時に天候が回復してしまって暑くなったので、人々は夏の小屋(kesa:mo:kki)に行ってしまって予定よりお客さんが少ない・・・ということ。確かに印象として街の中心でも人が以外と少ないなと思いました。


 中心を流れるアウラ川には船がたくさん。


 レストランになっている船もあります。


 大聖堂。昨年の4月の雰囲気とは違いますね。


 同じアングルから撮影したアウラ川。どちらかというと、氷の張っていた風景のほうが私は好きかな・・・


 こちらはコンサートホール。駅から街の中心に向かう途中にあります。昼間のコンサートのあと、こちらで夜に別の演奏会があるということで、ユハさんにもお誘いをうけたのですが、それを聞いているとラハティに戻る最終バスに間に合いません。やむなく断念!

久しぶりのトゥルクはあっという間に過ぎました。

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