オウルンサロ音楽祭終了


 8月3日、最後のマラソンコンサートの終演が深夜12時半。7月26日から始まった、第10回オウルンサロ音楽祭2007終了しました。


 8月2日は、ラ・テンペスタのメインコンサート。この日はオウルンサロの125周年記念の祝祭コンサートという名誉な場で演奏させていただきました。演奏会のあとは昨年と同様、ホール内の図書室で打ち上げを・・・。若い仲間とともに朝まで語らいました。

詳細はまたアップしますが、グリーグ、ショスタコーヴィチ、シベリウスともにそれぞれのキャラクターを全員で体当たりで描いたという演奏だったと思います。


 ショスタコーヴィチのピアノソロ、平原あゆみさん、そしてトランペットソロ山内博史さんとともに、テンペスタの美しい音色でこの協奏曲の幅広い音楽性を楽しみました。本当に楽しかった。平原さんの師匠、舘野ご夫妻も喜んでくださいました。メゾソプラノの駒ケ嶺さんはいつも我々を明るく励ましてくださいます。


 音楽祭の様子は毎日新聞に大きく取り上げられます。これまで2つのわれわれのコンサートも批評が載っています。


 最終日はマラソンコンサートでの曲目のリハーサル。バスバリトンのジャンジャック・クバイエさんとの共演です。セブラックの美しい歌曲をご一緒しました。本当に美しい!そしてラ・テンペスタの音色に合う!フランスの作品もきっとこのアンサンブルは得意とすることでしょう。


 アコーディオンの御喜さんをはじめとして、日本人の出演者も皆さん大活躍でした。


 打ち上げで、チェロのブリンデさんと。アイスランドのオーケストラの話と、面白い指揮者の話など・・・・

来週10日にヘルシンキでコンサートがあります。音楽祭で演奏した、グリーグ、シベリウスとともに、ノルドグレンの左手のためのピアノ協奏曲、シベリウスはラカスターヴァも演奏します。そちらへ気持の切り替えをしています。ホールの状態もかなり違うので、少しリハーサルも手直しです。そして何より、音楽祭で非常におほめの言葉をいただいたシベリウスの「内なる声」を磨き上げたいと思います。

日本から抱えてきたたくさんの宿題も待っています。明日からラハティの生活、そしてヘルシンキでのリハーサルがはじまりますが、まだまだ忙しい日々が続きそうです。

フィンランド、涼しいです。申し訳ないほどに。時々雨が降り、そして暑くなります。でもほとんど20度以下です。じっくりと勉強するにはよい気候。

このオウルンサロ音楽祭も3度目の出演となりました。今年も様々な音楽家の演奏を拝聴して大きな刺激を受けました。また仲間としていろいろお話ができました。若い世代の音楽家からは、そのひたむきな姿、勢いのある音、巨匠からは、音楽の豊かさと深い心を得ました。特に、チェロのエルッキ・ラウティオさんが本当に素晴らしい。

派手なことは何もない音楽祭。静かに、街の人とともに演奏を楽しみ作り上げる。とても自然な音が聞こえてきます。

本当にありがとうございました!音楽祭のサポーターの皆さんには頭が下がります。子供達もボランティアで手伝っています。素敵な日々でした。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  •  こんにちは。ご無沙汰しております。バスバリトンのジャンジャック・クバイエさんと平原あゆみさん、師匠の舘野 泉さんとは先月、フランスのある場所でお会いしました。クバイエさんの歌われたセヴラックの歌曲はなんでしょうか?機会があれば、ぜひお聴きしたかった。

  • 加藤さん
    あちらにいらしていたのですね。
    まったく風土が異なるところでの音楽・・・
    今度拝聴したいなと思います。
    良い夏を!

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