ワグネル・ソサィエティーOBオーケストラ第62回定期演奏会終了


 台風が関東に近づく中、昨日は無事に開催されました。風雨強い中、また交通機関も大変な中、940名余りのお客様ご来場いただきました。本当にありがとうございました。


 みなとみらいホールでの演奏は2回目。昨年12月はドイツと北欧というコンセプトでした。今度はフィンランドをめぐる両大国の音楽を並べて・・・というサブタイトルも必要なくらい、結果的にひとつの意味のあるプログラミングとなりました。


 非常に響きのやわらかいホールです。ともするとあいまいな表現にきこえてしまう恐れもあり、逆に思いきった音作りでも荒々しくは聞こえないという利点もあり。

アルヴェーンの「エレジー」のようなタイプの作品には非常に有利に働きます。3次元空間である!ということが実感できるような響きとなります。

続くシベリウスの「エン・サガ」は、対照的に明確にかたり、節を歌いこんでいく作品。同時に背景は宇宙的な響き。私はこの作品は非常に好きですね。来年も予定しています。ワグネルOBの皆様も、底力を聴かせてくださったと思います。普段「あんなにソロはない」というヴィオラパートの活躍とあわせて、1stのソリも美しく。今回の編成は中低音が多いというバランスになっていたので、より大車輪という響きと流れになったかと。エピローグのクラリネットの語りも年輪と味を感じさせてくださいました。

フィンランディアはこのところ様々なオーケストラと続けて共演しておりまして・・・・同じように設計するつもりでもかなり違っています。これは面白いものです。寸分たがわずという演奏などできるはずがないわけで、オーケストラそれぞれの呼吸と音色もあります。大枠の設計は私は一つのアイディアを持っていますが、結果は異なってきますね。それが演奏の面白さだと思います。

後半のショスタコーヴィチ第6番。これはステリハまで様々なことが起こりましたが、それでもどこか私は「大丈夫」と確信していました。逆にその姿勢が心配をよんでいたかもしれませんが・・・・各パートそれぞれに難所を持つこの作品。でもそれを意識すると大事な音楽の骨格が見えなくなります。とにかくこのワグネルOBの皆様の持ち味が存分に出たのではないでしょうか。やはりこの作品、自分のお気に入りであります。いつかまたどこかで・・・・・。

アンコールはシベリウス「クリスチャン2世よりエレジー」でしめました。エレジーに始まりエレジーで終わる。最後はフィンランドのエレジーで。というのが一つの狙いでありました。チェロの皆様ありがとうございました。

 無事に終わりほっとした顔のメンバー、スタッフの皆様と。


 今回台風の心配があったので、一度はレセプションを取りやめていたのですが、無事に晴れ間が戻りレセプションも復活!これは二次会です。一次会は撮影の暇なし(^^ゞ16年まえのこともあわせて、皆さんとお話をいたしました。若い世代のワグネルメンバーも裏方やステージで力を貸してくれました。2004年の時の現役オケ共演メンバーもいました。


 14日、前夜は馬車道のビジネスホテルへ宿泊。リハーサルのあと深夜に到着。2つのリハーサルを持っていたので途中食事ができず・・・ホテルの近所に台湾料理の小さなお店があったので、駆け込み。ほっとしました。

みなとみらい線は駅も見事ですね。


 今回の応援団。みんなありがとう!


 ぶぅは2次会で「おにいさん」にかわいがってもらっていました・・・・・・・・・・・・・


 みなとみらい駅にいた「ビックベア」。早速友達になってもらいました。

さて今日は21日のリハーサルです。

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