18日、19日と紀尾井シンフォニエッタ東京第59回定期演奏会が開催されました。私は18日に名古屋からとんぼ返りでなんとか後半の演奏には間に合いました。各所で絶賛のチュマチェンコ女史のヴァイオリンが拝聴できなかったことが無念でありました。
今回プログラムノートを担当することとなり、およそ3800字を連休に仕上げました。札響で自分のタクトでフィンランド作品を取り上げた時も一部担当させていただきましたが、人様の演奏会のプログラムについて・・・・というのは生まれて初めて。いまだに何となく緊張しています・・・(^^ゞ
ストルゴード氏の指揮もホールの響きとオーケストラのサイズを冷静に考えたもので、そして楽譜をきちんと読んでいることからくる説得力のあるものでした。「Kiitos」と言ってお別れしました。
素敵な演奏に下町の薔薇の花を・・・
さていよいよ日本シベリウス協会の企画のチケット発売も開始です。明日21日よりまずは9月の企画分が発売されます。ここで簡単にご紹介を
9月24日(祝・月)紀尾井ホール 14時開演
<シベリウスの遺したもの~シベリウスの真実~>
=封印を解かれたヴァイオリン協奏曲と第8交響曲への軌跡=
ヴァイオリン協奏曲 オリジナル稿 ピアノリダクション
ヴァイオリン協奏曲 現行版
交響曲第7番
音詩 タピオラ
横浜シンフォニエッタ
ヴァイオリン 佐藤まどか
ピアノ フォルケ・グラスベック
指揮 新田ユリ
チケット取扱い 日本交響楽協会 03-5721-4621
S券5500円 A券4500円(当日500円増し)
学生券2000円(日本交響楽協会のみの取り扱い)
9月25日(火)上野学園オーケストラスタジオ 17時~18時(要予約)
<シベリウスの遺したもの~シベリウスの真実~>
=レクチャー「第8交響曲の謎」=
講師 フォルケ・グラスベック
インタビュアー 神部智
進行 新田ユリ
9月25日(火)上野学園石橋メモリアルホール 19時
=コンサート「シベリウスの原点」=
コルポ・トリオ(1887) ハフトレスク・トリオ(1886)
アレグロ二短調(1889)
Asisのための華麗なるマーチ(1891、1892-95)
ピアノ フォルケ・グラスベック
ヴァイオリン 佐藤まどか チェロ 原田禎夫
上記二つの公演のチケット取扱い 東京文化会館チケットサービス 03-5815-5452
一般4000円 学生2000円(学生券は日本シベリウス協会のみ取扱い)
レクチャーの聴講予約は 日本シベリウス協会 lecture@sib-jp.org チケット購入後予約をお願いいたします。
内容その他について問い合わせいただくときは、
当方のサイトのinfo@yuri-muusikko.com
または、日本シベリウス協会 03-3952-6991 またはoffice@sib-jp.org へお願いいたします。
お時間許せばぜひとも二日間ともお越しいただけますと嬉しいです。
主催が異なる企画なのですが、シベリウス協会が企画協力という形で24日はかかわっています。内容は連携しています。
24日に8番のことに少し触れながらそこにつながる作品を演奏して25日のレクチャーをお聞きいただけるとより具体的にイメージがされやすいかもしれません。
また何と言っても、24日はヴァイオリン協奏曲のオリジナル稿が聞かれます。佐藤まどか音楽博士はシベリウス研究で博士号を取得されていますが、その時の学位審査でもオリジナル稿がオーケストラ版で演奏されています。これは特別の許可が必要なものでした。
今回この佐藤女史とグラスベック氏により、来年録音が予定されているピアノ伴奏版を世界初演できるということは、大変に貴重なコンサートとなると思います。
シベリウスイヤーにあらためて下町のバラを捧げます(^^)v
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