ロシア語同時通訳の第一人者で作家の米原万里さんが亡くなりました。まだ56歳。無念です。
私はその著作と父からの話でしか存じ上げなかったのですが、言葉を通してとても縦横無尽に思考をめぐらせる大きな才能を持った人だと思いました。シニカルな部分もユーモアのある部分もどちらも御本から踊りだしてきますね。
外国語習得にはまず母語のきちんとした習得を・・という主張もなさっていたとか。その通りだと思います。今の英語教育の新しい流れはちょっと心配です。
語れるなにかをしっかりと心に持っていないと、外国語になっても何も伝えられません。雰囲気だけでは通用しない・・・。
映画監督の今村昌平氏の訃報も本日のニュースに・・。6月に演奏する武満徹の作品「3つの映画音楽」の2曲目「黒い雨より」の監督です。こちらも寂しい・・・。
そしてダンディな俳優岡田真澄氏も・・・・
色濃い言葉と芸を持った皆さんが次々にいなくなるとなんとも寂しいものです。残してくださった大きな文化を受け継ぎ膨らませ後に伝えたいものです。
自分にできることはなんなのか・・・・
ご冥福を祈ります。
コメント
コメント一覧 (2件)
私が米原さんの本を知ったのはごく最近で、「パンツの面目ふんどしの沽券」という本です。
旧東側に住んでおられた子供時代の体験(小学校の家庭科で、下着のパンツを縫わせるとか)から始まり、
昔のロシアの下着事情やら、イエス・キリストは十字架の上で何を履いていたのかだのと、
面白い話題が満載でした。
もっと面白い話を・・・ と思っていた矢先に亡くなられてしまって、残念です。
杉浦日向子さんや黒木和雄監督など、新作を楽しみにしていた人たちが、どんどんいなくなってしまって・・・
>はっとりさん
お元気ですか?その後いかがですか?
大きな才能の皆さんがこの世から消えると寂しいですね。
自分もつめの垢でも頂いて頑張っていこうと思います!