からから

関東は晴れ続けています。
とことんからからです。
それでも湿度はフィンランドよりもあるようで、紙製品がまだ柔らかさを保っています。
ラハティの部屋では、数々の紙製品が「干上がっちゃう・・・・」と叫びながらこわばっています。
それを見ると「本も生きているのだ」と思います。

以前ちょっと話題にした「フィンランド・メソッド入門」
テキストはもっとあるのですが、一部だけご紹介。
来月の講演のためにも参考にしています。
とっても当たり前のことなのだけど素晴らしい数々のことが書かれています。
こういう授業の方法、教育の取り組みがあったら子供たちはもっと「自分で考えるよね」ということがたくさんあります。
今の日本、我々大人がこれを読んだほうが良いと痛感しますが(^^ゞ

昨日は久しぶりにコンサートに足を運びました。
大曲です。マーラーの交響曲第3番でした。
職業柄いろいろな方面が気になるものなのです。(お客様の背中なども)
そしていろいろなことをあの現実の空間で考えます。
獲得します。
理解します。
実感します。
味わいます。
楽しみます。
それがコンサート空間なんだと思っています。
その一瞬しかないことに、演奏家も聴衆も、ホールも、そのときの現実の時間たちさえもが、かけがえのなさを感じていることがコンサート成功への一歩になると思います。

シベリウスとマーラーは水と油。
二人は直接会っています。
その出会いは幸福なものではなかったと伝えられています。
記述によると、会話もお互いの世界観の相違の確認でしかなかったよう。
実際音楽もそうです。
でも私にとっては、二人とも近代の偉大なシンフォニストという点で双璧。
そして誰にも真似できない独自の世界を音だけで描いているという点でも
同様に偉大なる作曲家であると自分の中であたためています。
育った社会が違います。二人は。
時代は重なります。わずか5歳しか違わないのです。マーラーが年上。
シベリウスがいかに長く生きたか・・・ですね。

自分は若い頃にマーラーに、そして少し年取ってからシベリウスに一生懸命に向き合っています。
もう少し後で、もう一度マーラーと顔を突き合わせてみようと強く思いました。

さて仕事にとりかかりましょう。
今日も生きます。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • この国語教科書、あまりの内容に「ああ、こういう教科書で勉強したかった~」と心から思いました。
    周囲に一読を勧めている一冊です。

  • >みなみさん
    お!さすが、ご存知でしたか。著者の北川氏の別の本も最近読んでいます。経験からくる必要性が伝わってきます。

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