雲ひとつない晴天の中、母校の音楽会に参加してきました。
臨海小学校は明治38年、1905年12月5日に開校。
当時の深川蛤町、隅田川に面して南はすぐ海という立地だったそうです。
もちろん大戦を経て校舎は焼失と改築を繰り返しています。
私たちが在校していた頃は、日当たりが悪くて校庭はアスファルトに覆われていた時代でした。
私にお声がかかったのは、「校歌のアレンジ・指揮」という役目でした。
この校歌も歴史があり、制定は昭和2年。
作詞高野辰之 作曲本居長世という素晴らしい先生方によるもので、非常に詩も旋律も美しい校歌であります。
記念誌とともに配布されていた下敷きには、校歌と全校児童の写真が掲載。
これまではピアノ伴奏での歌唱のみでした。
しかし3年前に臨海小学校マーチングバンドが結成されました。
そして本校は鼓笛隊も伝統があるということで、運動会などで演奏できるものがほしい-と相談されました。
現在のPTA会長さんが同級生であります。
そのようなご縁で始まった話が本日お披露目となりました。
まずは臨海小のマーチングバンドの演奏。
まだ初心者の比率も多く、楽器も揃っていません。
でも毎日の朝練の成果で音楽の尾留川先生のもと見事に演奏していました。
つづいては、ゲストの演奏です。
綜合警備保障ALSOK女子儀仗隊VIVACEによる、立奏、ドリル演奏でした。
スコットランド風の衣装をまとっての非常に美しく凛々しい姿。
爽やかで良いですね。子供たちも夢中で見ていました。
憧れる児童も多いと思います。
続いて合同で校歌の演奏。
準備をしています。
はじめは児童のバンドと鼓笛と歌だけでの演奏を想定していましたので、
初心者でも演奏ができるということを考えてアレンジしました。
中学や高校の吹奏楽に接することは今までも多々あったのですが、小学生は初めて。
どういうレベルを考えれば良いのか、音域は?などなどアレンジを開始した夏には随分頭を抱えていました。
でもちょうどその頃大阪市音楽団の仕事の最中でもあったので、メンバーの皆さんにアドバイスも頂きました。
小学生の指導も経験なさっている皆さんです。
今回VIVACEさんの賛助を得て本当に素晴らしい響きとなり、私自身非常に感激しました。
臨海小マーチングバンドの担当の先生方にも多くのお力をお借りしました。
見守るご父兄の方々も準備など本当にご苦労さまでした。
そして校長・副校長先生をはじめとして現在の臨海小学校の先生方の暖かなお気持ちに励まされました。ありがとうございました。
転校生であり、この学校に在籍日数は少ない私でしたが、こんなお役目を頂いて光栄の一言に尽きます。
100周年を祝う会の役員の皆様とも少しの時間でしたが歓談。
80歳を越す方から若い世代まで、本当に長い歴史というものは豊かな文化を持つのだなと感じました。
なにしろ下町、深川です。人の息遣いが逞しく残っています。
江戸っ子~という人も多く残っている街です。
子供たちを見る目も厳しく暖かい。
時には「びし~っ」と手がでるということもある土地柄かも知れませんが、大切なことは残し伝えていく、そして人間を育てていく。
短い時間でしたが、とても大事なことを感じたひと時でありました。
拙いながら、かわいい後輩の顔を思い浮かべながら書いた楽譜です。
永久保存版ですね。
皆様ありがとうございました。かわいい後輩たちとも少しお話ができました。嬉しかったです。
みんな逞しく夢を実現させていってね!!
臨海小マーチングバンドとVIVACEの皆さんと一緒に撮影です。
そうそう大事なことを・・今日からJOULUKUU(12月)です。
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