フィンランド週間in 日本 その1

7月初めから中旬までの約20日間は自分にとってのフィンランド週間だった。オスモ・ヴァンスカ氏が読響に客演、そして招聘アーチスト、ヨウコ・ハルヤンネ氏との共演。非常に充実した楽しい日々だった。

 ヴァンスカ氏は6月末からの来日、まず現在日本で宣教師として活動なさっているお兄さんを訪ねて徳島へ。メールで滞在先を伺っていたのでお電話をした。非常にお元気な声にほっとした。なにしろ日本は猛暑になり始めていた。お兄さんご夫妻は以前にまして日本語が上手になっていらした。7月5日の読響演奏会でお目にかかることを約束。

 7月4日、いよいよハルヤンネ氏とピアニスト、カリ・ハェンニネン氏の来日。朝成田空港に向う。すでに30度を越す日差しの厳しい日だった。ほぼ定刻に飛行機は到着。まもなくお二人がゲートから出ていらした。ハェンニネン氏とは初対面。かなり大柄な方だ。お二人とも道中良く休めたとのこと、何よりだった。ホテルまでのリムジンバスに乗り込んでもらい、私は仕事へ向かう。

 夕方6時にホテルで待ち合わせ。これから2週間の予定のチェックをしなければいけない。事前のメールのやりとりはかなりの数になっていた。とてもまめな方で、いつも丁寧にお返事をくださる。飛行機を降りてからまだ食事をしていないということなので、早速でかけた。ハェンニネン氏はデジタルカメラ(日本製)を持参していて、メモリーカードをぜひ安価で購入したいと早速リクエスト。新宿の某所に行く。確かにフィンランドは電化製品一般に高価だ。もちろん安売りなどはない。ホテルから販売店までの道中、早速写真撮影。ハェンニネン氏は日本は初めて。

 目的のものを購入して食事に向かう。お寿司も食べられる気楽な居酒屋にした。割とすいている時間だったので比較的静か。フィンランドは魚の豊富なところで、皆さんお寿司も好きである。でもさすがにお刺身はいつでも食べられるというわけにはいかない。滞在中しっかり召し上がっていただこう。
 
 翌日から早速ピアノあわせなどリハーサルが始まる。そのタイムスケジュールや場所の確認など事務作業をすませる。ハルヤンネ氏は所属オーケストラのフィンランド放送響とも何度も来日をなさっていて、東京の地理もほぼわかっていらした。ハェンニネン氏は初めてのことばかりで少し興奮気味。しきりに「今フィンランドは何時だろう・・・」と気にして時計を見ている。それに対してハルヤンネ氏は「今いるところが自分の場所、比べると時差が辛くなるから、到着したらすぐにフィンランドの時間は忘れる」とおっしゃる。なるほど、さすがに世界を飛び回る人である。そしてお酒の好きな人だが到着した日は一切飲まなかった。風邪気味で薬も飲んでいらしたので、「とにかくこれを早く治す」と言って自制なさっていた。ハェンニネン氏のほうが少し若い。明るく良く喋るピアニストと静かでストイックな雰囲気のソリスト。とても面白いコンビだ。楽しい食事になった。魚の名前がすべて訳せないのが少々悔しい私であった。これは事前にしっかり勉強しておくべきだったか。

 食事のあと、ホテル傍のビル内コーヒーショップで話が続いた。来日初日は無事に過ぎた。

2004年8月3日

 
 

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