正月七日 

七草粥はあいにく頂かなかったが、このところお粥を続けて食していた。玄米粥。お粥は良い。米が好きな自分はついつい食べてしまう。いつもの半分のお米でお腹が膨らみ温まる。風邪薬で弱った胃腸にも良い。

世間は日常が戻っている。私もこの週末から始動。明日から都内に戻る。


 フィンランドセンターから年末に送られてきた。いつもお洒落なデザインの表紙も楽しみ。何より記事内容が楽しみ。今回はこちら


 フィンランドの大学制度改革について。つい先日民放の報道番組でフィンランドの経済力、国力、教育について特集されていた。人口524万人の国が世界の中でこんなにも力を持っている理由は?という視点で。

現在、フィンランドの教育を研究し調査にでかけ日本で発表する人はとても増えている。素晴らしい成果、実態を見るにつけ「なぜ日本ではそれができない?」という疑問も多くなってくるだろう。実際番組でももどかしそうに、「なんとか日本も・・・」という気持ちが前面に出ていた。

その日本の憧れの国フィンランドでも「大学制度改革」の大きな嵐が吹き荒れようとしている。

2007年に来日講演を行ってくれたシベリウスアカデミーの学長の言葉に、「他の国のことはよく見えるものだ」「その国によいことがそのまま他の国でも良いというわけではない」「それぞれが文化と歴史を支えに自分のやり方をみつけていくことが大切」要約するとそのようなメッセージを最後に残してくれた。

2010年にこの改革が施行されるということだが、それまでに更に議論をすすめ検討されるようだ。この冊子の巻頭にフィンランドセンター所長、ヘイッキ・マキパー氏の言葉がある。「フィンランド人は改革病に取り付かれている・・・・効率性と生産性の名の下に・・・」

フィンランド人のプロジェクト好きは良く言われることだ。よいと思われることはどんどん進められる。風通しが良く、効率的で合理的なシステムが政治を初めとして様々な機関にみられる。平等の意識 tasa arvo がもたらすクリーンな社会。

同じような気質を持ち、非常に親近感を覚える日本とフィンランドという表現はよくされるし、私自身も実際そう感じているが、このクリーンな社会を作る土壌が日本には残念ながらない・・・いや、なかった。

新年からこれまで北欧を扱った番組がとても多くて驚いた。季節的なものもあるが、日本が方向を探して模索しているという空気も感じる。

この先はエッセイのほうにまとめてみよう・・・・実に久しぶりに。そしてこのウェブサイトでは最後のエッセイになる。

お正月はおしまい!

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