時差があります。現在まだ10日。
シベリウスホールでは音楽祭の最終リハーサル日を迎えました。3日目のプログラムのリハーサル。
交響曲第1番から。さすがにこの曲はサラステ氏も何度も手掛け録音しています。トロントからパート譜を持ち込んでご自分のバージョンで今回演奏します。ボウイング指定があり、音とフレージング強弱記号など部分的に違います。演奏スタイルとしては、非常に大きく流れを捕まえていますね。オスモさんが細部にこだわることに対して、全体のフレームを先に作ってしまうタイプです。
そして合唱団を迎えて2曲。Vapautettu kuningatar「囚われの女王」 そして Sno:frid。「雪の平和」それぞれフィンランド語とスウェーデン語の語感の違いが魅力です。Sno:fridは収録の頃ラハティにいたので懐かしく、またその後も演奏の機会に接しています。非常に美しい作品です。Vapautettu kuningatarは6月に録音をしたそうです。
サラステ氏のテキストのある作品への取り組みは初めて拝聴。
合唱団はDominante と Murtosintu という二つの合唱団の合同。混声です。プログラムにフィンランディアも入っていますがもちろん合唱付きです。混声の場合はまた異なる楽譜になっていました。個人的には男声合唱の方が響きが落ち着くと感じます。
これから三日間、ゲネプロ本番が続きます。ラハティ響にとって大変な1週間となるわけです。しかしこのプログラムをそれぞれ1日のリハーサルだけで仕上げていくということのすごさ。つまりはレパートリーになっているという強みですね。それがオーケストラの一つの力でもあるわけです。こういう独自の取り組みは非常に素晴らしいと思います。世界中が同じようなレパートリーで同じようなことをしていく必要はない時代に入っていると思います。
シベリウスホール前のヴェシヤルヴィ沿いの風景です。
10日のリハーサルは夕方からでした。これは初めの休憩の頃、6時半の光。
そしてリハーサルが終わって夜の9時の光です。もう少し早いと見事な夕焼けが見られたと思う本日でした。
日中は部屋にお客様をお迎えしました。今回は母の手料理をメインに!和食を。早くもお皿の前に陣取ろうとする「食べる人」になっている私です。
お客様はこちら。ピアニスト恭子さん。いつもお世話になっています!そしてトランペットの敦君。これから三日間音楽祭のステージに立ちます。頑張ってください!
さあ、11日から新しいシベリウス音楽祭の開幕です。どんなステージが、どんなお客様が見えるでしょうか。楽しみです。
コメント