7日にラハティに戻ってきました。
通信環境があまり良くないので、なかなか写真がアップできませんが、ひとまず忘れないうちに短く道のりを・・・
4日は早朝にニースの駅からTGVでアヴィニヨン経由アルルへ。TGVの中では非常に元気のよいフランス人の団体と遭遇して、「うるさいうるさい」旅でありました。朝6時56分発、まだ外は暗かったのですが車内は全開!
アヴィニヨンTGV駅は非常にモダン。空港のよう。そこから国鉄バスでアルルへ。本数は多くないので1時間待ちました。大型バスに乗り込み道のりおそよ50分。途中の街並みがとても素敵。数々の史跡もそのまま。タイムスリップしたような道のりでした。運転はたくましく粗く、ワイルドな旅。
アルルは円形劇場を初め、ローマ時代の史跡が数々残っているところ。ゆったりとして色彩豊かな街並みがとても素敵でした。ミニトラムで廻りました。南仏プロヴァンスらしい食事をこれまでとっていなかったのですが、ここでようやく「ブイヤベース」を。お店はゴッホにゆかりのある黄色い壁のカフェ。
5日はアルルから9時発のバスに乗りアヴィニヨン経由でパリへ。TGVです。こちらも混んでいましたね。今回TGVの予約は日本で。便利な世の中です。
パリ・リヨン駅に到着。雨でした。ここで心強い頼もしい方と待ち合わせ。15年お付き合いのある「アンサンブルフラン」のメンバーであるMさんが迎えてくださいました。現在お仕事でフランス在住。私も母も右も左もわからないパリでの初日を助けていただきました。
ここまでの数日、かなり歩いての移動も多かったのでさすがに母も疲労が見えます。夜はおいしい中華を紹介いただいて、胃袋も落ち着きました。このお店「えびす」といいますが、その時は店内全員日本人でした。やや遅れてフランス人も登場。うかがうに、そういう時間的なずれが生じるそうです。フランス人の夕食はスタートが遅いということ。
中華の前に、ワインの一杯飲み屋!ともいうべきお店も教えていただきました。いやあああああああ、おいしかった。その一杯と一緒にいただいたハムも最高です!皆さん樽の上をテーブルにして道にはみ出して集って飲んでいましたよ。素敵な風景。
中華の後も、クラシック音楽にお詳しいマスターのいらっしゃる「VINOS」へ。あらためてMさんのお付き合いの広さに感服。パリを自由に闊歩なさっているのでしょうね。昨年のちょうどこの時期にヘルシンキに遊びに来てくださり、まるでわが庭のようにはじめてのヘルシンキを楽しまれていたのですが、その時のことも思い出しました。
車でおもなところを通ってくださったので、およその方向感覚と距離感がつかめて翌日に備えました。本当にお世話になりました!ありがとうございました!
6日は母と二人でまずは「ベルサイユツアー」へ。午前のツアーをこれまたMさんご手配で。中学時代にはまった「ベルサイユのバラ」の地でありました。さすがに「オスカル」や「フェルゼン」のイメージは忘れましたが、素晴らしいフランス人による日本語ガイドのおかげで、非常に歴史を踏まえた深い観光ができました。ここも歩きましたね~~。広い広い。昔の人は健脚であったことでしょう、庶民やお城にお仕えする人は・・・・ご主人さま方はお歩きにならなかったと思うので・・・・。
ヨーロッパ各地の宮殿や教会の大きさを体感すると、西洋の精神や文化や哲学などもろもろ・・・・感じられます。私は貴族趣味はなく、貴族的なことは苦手ではありますが、それでも権力を持ち、お金を持ち、贅沢ができた立場の人がいなかったら、現在残る数々の文化的な遺産はなかったわけです。今回はそのことをしみじみと考えてしまいました。
ベルサイユの後はパリ市内に戻り、強風の中オランジュリー美術館と凱旋門までの道をめぐりました。オランジュリーでは「モネ」を。見事な「睡蓮の間」でした。前日にはルーブル美術館で「モナリザ」にも会ってきました。私ひとりではきっと廻らなかったので、母に感謝であります。
やや疲れがたまってきたフランス最後の夜は、地元の料理を。南東地区の料理専門店でした。美味。しかし重い・・・・・。最後の夜も早く休みました。
7日はモンパルナス駅そばからバスで7時に出発。空港へ。雨でした・・・。パリの宿選びに失敗してしまい、ゆっくり休めなかったのですが、下町の雰囲気はしっかりと味わいました。母には申し訳なかったです・・・。
空港は本当に多国籍の人々の行き交うものすごくエネルギーをもった場所。ヘルシンキの空港とも比較にならないくらい大きく、なんというか厳しい空気を感じましたね。10時50分発のフライトで無事にヘルシンキへ。バスに乗り継ぎラハティに戻りました。
日曜日の午後は早速部屋の掃除とありあわせで和食を。(お世話になりました・・・>母上) フランスの旅無事終了。
さて本日からシベリウス音楽祭のリハーサル開始です。今年からオスもさんに代わり、ユッカ・ペッカ・サラステ氏のタクトで開催される音楽祭となりました。新しいスタートということで、シベリウスの初期の作品が並んでいます。
リハーサル前に、マエストロサラステ氏にごあいさつ。7年ぶりです。2001年のフィンランド放送響とのニルセン録音の時に立ち会わせていただき、いろいろお話していたのですが・・・・覚えていてくださいました!
本日は「序曲ホ長調」「エン・サガ」オリジナル版、劇音楽「カレリア」。いずれももちろんオスモさんとの録音がありますが、カレリアの劇音楽版(カレヴィ・アホ補筆の全曲)は演奏会で聞くのは私は初めてです。
サラステ氏と放送響とのコンビは何度か拝聴していますが、このラハティ響とのコンビは初めて。初日の印象では、オスモさんとのリハーサルの進め方の違いと、音楽性の方向の違いが非常に明確にわかるというもの。面白いです。
ラハティ響のサイズは14型。大きくなってきましたね。今回3人日本人が乗っています。お一人はもちろんフルートの正団員、恵理子さん。そしてあと二人は期間限定のエキストラという立場です。ヴァイオリンとトランペット。トランペットS君は、ラハティに留学のち現在はシベリウスアカデミーに席があります。ラハティ響の最上段にアリ・ヘイノネンさんとともにS君の姿がある、というのは何とも嬉しいですね。がんばれ!!!
天気も比較的穏やかで、しかしとても涼しいラハティです。これからシベリウス漬けの1週間となります。
写真は後日アップ!
コメント
コメント一覧 (2件)
TGVに乗ると、「そりゃ曲がらなきゃ速いだろ!」とツッコミを入れたくなるほど平原が続いているのが判りますよねえ。
ラハティが14型!ちょっとびっくりです。
>みなみさん
本当に、あのどこまでも平原、農地という直線の走りには「でかい!」「広い!」と感じさせられます。
ラハティはいろいろなことが少しずつ変化しています。