Joulukuu 12月

11月最後の日はサントリーホールへ。読売日本交響楽団名曲シリーズでした。指揮はオスモさん。客演の時は必ずリハーサルから拝聴していたのですが、今回はどうしても都合がつかずこのコンサートのみ。

シャロン・ベザリーさんのフルートによる、カレヴィ・アホ作曲フルート協奏曲、そしてメインはベートーヴェンの交響曲第3番。ベザリーさんの演奏はラハティで何度か拝聴しています。その折にはアホ作品の小品をアンコールで演奏していました。今回は髪を金色に変えて衣装と美しくコーディネート。この協奏曲、とても静かに深く響きが紡がれます。とてもしみいる作品だと感じましたが、実は2002年にアホさんがお父様を亡くされた後書かれたということ。

後半はオスモさんらしく、オスモさんならではのアプローチでのベートーヴェン。前の週の1番2番も拝聴したかった・・と後悔した演奏でした。楽譜の読み方というのは、シベリウスの作品の時と姿勢は全く変わっていないと思います。頑固に楽譜の言葉をきちんと描く人です。徹底するという点で、実に強靱な精神を持っていらっしゃいます。

毎回一回は両親ともに伺っていたオスモさんの来日公演。残念ながら今回は悲しい対面となりましたが、オスモさんから「人生は始まりもあれば終わりもある」「お父さんのほほえみはいつも素敵だった」と先週お会いしたときに言葉を頂き、そしてこの日は以前楽屋に伺った時に両親とともに撮影した写真を額に入れて母にお持ち下さった・・・・本当に奥様ともども温かくいつも見守ってくださり、感謝の言葉がありません。

公演の翌日次のお仕事先、ロンドンへ出発なさいました。次はどこでおめにかかるでしょうか・・・・

昨日12月1日は国立音大シンフォニックウィンドアンサンブルの第36回定期演奏会でした。音大の講堂です。

前半の淀先生による、小山清茂特集・・・とても素敵な響きがしていましたね。長く愛され大事に演奏され続ける作品たちの魅力があります。後半の私のほうは、新しい作品を並べました。4人の作曲家の皆さんはそれぞれに吹奏楽の魅力を異なるスタイル手法で描いています。

少しハードな作品も並びましたが、ソリスティックな部分でも学生の奮闘が目立ちました。本番ならではの事故もありましたが、それよりも学生が落ち着いて力を発揮して、この1年で成長したな・・・という部分がみえていたことが嬉しかったですね。

研究機関でもある大学の授業演奏会。特に吹奏楽は新しい分野、と言ってももうすでに古典と言われるレパートリー作品もある年代になってきました。伝統ができつつある中で、さらに新しいことへの挑戦が日々音となって現実に奏でられている分野です。


 大学の構内も紅葉が見事です。

この演奏会のあとは、ダッシュでアイノラ響のリハーサルへ。いよいよ大詰めとなってきました。集中練習期間に入りました。先週の刺激が良い方向に働いたのか、意味のある音の言葉が聞こえるようになってきました。背景に壮大なテキストを持つ作品であるだけに、その辺は奏者がしっかりとイメージを必要とします。

本日も朝から夕方まで。今週末には合唱あわせが始まります。

都内の自宅に久しぶりに戻ると郵便の山でした。その中にフィンランドから素敵なプレゼントが


 「ぶうま」の弟の到着です。


 Vierella:si enkeli という素敵な絵本です。「あなたのそばに天使が」という意味でよいのかな・・・・

恭子さん!本当にありがとうございました(^^)/大事にします!!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • おひさしぶりです。先週、学校の授業でアホのアコーディオンソナタを聞きました。アホならではの不思議な響きでした。
    音大の講堂は立派ですね。学校内にこんなとこがあるなんて今では信じられません。もっと開放すればいいんですけどね。

  • >えびりんさん
    お久しぶり!メッセージありがとう。
    お元気ですか?アホ作品に接したとは・・・(^^)
    日本は施設や楽器にとっても恵まれています。
    そのことに気がつかないとあかんかな、と思っています。

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