横浜国立大学管弦楽団第87回定期演奏会終了


 横浜みなとみらいホールにて、定期演奏会を終えました。
土曜日のリハーサルのあとは横浜泊。
こんな夜景に出会えました。


 学生責任者とコンサートマスター、
そしてセカンドトップそろい組み。


 土曜日のリハーサルのあと数名と食事を・・
と繰り出したのは良いのですが、
土曜日の夜のこの地域はとんでもなく人が多い・・・


 なんとかおなかに入れて落ち着いたメンバー。
自然食、有機栽培などのお料理がバイキング方式でいただける素敵なお店でした。
ついつい食べ過ぎて・・これでは今の自分には身体に悪い事になってしまいましたかね・・・(-_-;)


 素敵な夜景をあとにゆっくり休み・・・・


 少し曇り空ながら、寒くはない穏やかな冬の朝。
赤レンガが見えます。


 ホテルの前は、以前は貨物の引込み線だったのでしょうか・・・
不思議なレールに素敵な道ができていました。


 10時よりリハーサル。
ホールに入りこれまでの積み重ねが良い感じで響きます。


 いつも見守ってくださるトレーナーの先生方のアドバイスもいただきながら、学生もどんどん音が良くなります。
リハーサルのあとは、連絡タイム。裏方やエキストラの皆さんなど、多くの人に支えられての本番であります。

お客様は1100人ほどお越しくださったようです。ありがとうございます。みなとみらいのホールはやわらかく暖かいですね。客席には何度か来ていますが、ステージは今回初めて。大きすぎず演奏しやすいホールだと思います。こういう響きを助けてくれるホールの場合、ともするとその雰囲気の中で甘えてしまいがちですが、それでは何も伝わりません。その点十分に気をつけながらの取り組み・・・。

ゲーゼの作品を初めてきかれたお客様はどう感じたでしょうか・・
学生たちも最初は戸惑っていましたね。これまで手がけた作品の語法が通用しない・・・でもそこは若い感性でどんどん自分のものにしていきます。

グリーグは良く知られた第1組曲ではなく、あえて第2組曲。なんと言ってもソルヴェーグの歌があります。こちらの組曲も魅力です。4曲のキャラクターを楽しんで学生たちも演奏していたようです。グリーグで「ブラヴォー」をいただけて、嬉しかったですね。学生もほっとしたことと思います。

シューマンの第4番の第1稿・・・・珍しい取り組み。ゲーゼとシューマンは同時期の作曲家。ゲーゼはメンデルスゾーンなどから当時の中欧の音楽をしっかり学び、北欧に持ち帰りました。グリーグはそこから学んでいます。そんなゲルマンとノルディックゲルマンのつながりがどこかに感じられると嬉しいな・・・・という選曲。このシューマンの第1稿は現行版である改訂版にくらべて「素」がよく見える作品だと思います。だから余計に美しくシャープで豊かで楽しいと私は感じています。4番目に作曲した交響曲ではないのだ・・・というのが良くわかります。学生がこの作品に共感を持って取り組んでくださり、本当に嬉しかったです。

まだまだ彼らの力は引き出しきれていなかったかもしれない・・でも作品の魅力がお客様に伝わったようです。シューマンでも「ブラヴォー」をいただけました。学生たちの心にも染みたようです。泣いている学生もいました。
長い時間をかけて様々な問題を抱えながら多くの若者が一つのことに関わる・・・こんな人間的で暖かな空間はないです。大事にその時間を過ごしていって欲しいと切に願います。
私自身も学生オケ出身・・であります。音大時代に他の大学のオーケストラに所属して活動していました。同世代の若者が集うといろいろなことがあります。でも自分たちで解決する力を持っています。若者の力を信じたい。
これからもどうか良い時間を全員で作り出すように頑張ってください。


 演奏会直後、ヴァイオリンセクションの皆さんと撮影


 五役・・というものがあるそうです。学生責任者から・・コンマスから・・次の代への引継ぎの儀式があるようです。


 今年度の役員の皆さんがなぜか・・このようなお姿に・・・
後輩からの感謝の記しなのでしょう・・・
学生責任者は女性です。とてもとてもたくましく「ツワモノ」という言葉が似合いそうな人でした。華麗で細身の女性です、しかし芯は強いものがあります。今回いろいろな災難にもあってしまったオーケストラでしたが、そこをしっかりと受け止めて乗り切ってみなを動かした元締めです。本当にお疲れ様。そしてありがとう。


 ヴァイオリンのトレーナーの白井先生。実は大昔・・ご一緒していました。市民オーケストラでもトレーナーをなさっています。15年ぶりくらいでしょうか・・・お懐かしく嬉しかったですね。


 皆さんから「言葉」を頂きました。本当にありがとう。じっくりと大切に刻んでいきますね。

オーケストラは人がすべてです。楽器でもなくホールでもなく・・どんな環境でも人がちゃんと生きて音楽をしていれば、良いオーケストラになります。決して練習に良い環境を持っていない大学ですが、若い頭脳で知恵を絞り考えて音楽に向き合う事で、素晴らしい結果を生み出せます。仲間を大事に、一緒に奏でられることを大事に、ぜひこれからも大きく成長していってください。本当にありがとう!

良いことが並んだ本日でありましたが、ひとつだけアクシデントが・

私の本番の靴が壊れました・・・・・(ーー;) 
1曲目で指揮台にヘンな塊があったのが我ながら疑問・・・
2曲目が終わってようやく気がつきました。
「右の靴のかかとが崩壊した!」
理由は・・多々あります。久しぶりの燕尾服での公演、燕尾用の靴もすなわち久しぶり。メンテナンスができていません。
もっとも大きな理由・・・・
前回燕尾を着たのはフィンランド研修の直前のオペラ。そのときから自分には大きな変化がありました。それが一番の理由だと思います。
靴のかかと君も耐えられなかったのでしょうね・・・
すまん。なんとかするから。ちょっと待っていてくれ・・・・(-_-;)

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 横浜国立大学オーケストラのヴィオラトップをやっておりました野中と申します。突然の投稿、失礼致します。ブログ、よく拝見させて頂いていました。半年間、本当にありがとうございました。一生の思い出です。先生にお会いできて本当に幸せです。今後のご活躍を、期待致します。何て申し上げても足りないくらい、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!

  • >野中美弥さん
    コメントどうもありがとう!こちらこそ皆さんとの共演は楽しい時間でした。トップ本当にご苦労様でした。また音楽街道をゆっくりと歩いていってくださいね。どこかでお目にかかれますように!

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