ミニ帰国報告その1

昨日関空経由で帰国しました。3週間ぶりの日本はやはり暑かった・・・。

今年の欧州の猛暑は報道されているとおりなのですが、フィンランドも例外ではなく8月に入っても30度近く気温があがったり、何より雨がまったく降らなかったために乾燥が激しく農作物への影響が心配されるところです。

2つの音楽祭の様子は後日別ページでまとめてご紹介いたしますが、ここではミニ報告を。まずはリエクサブラスウィークです。

7月19日にヘルシンキに到着。ヨウコ・ハルヤンネ氏のお宅にお邪魔して、その後リハーサルのあるミッケリ市へ。そこで3日間リハーサルをつみました。

ミッケリは3度目。いつも冬だったので、夏のミッケリ市は初めての経験。この湖の美しい事・・・・

2時間ほどこのSATAMAと言われるボートが停留している場所でのんびり楽譜を読んでいましたがじりじりと暑かったです。

今年のリエクサブラスウィークは「日本」が一つのテーマ。リエクサの街一杯に飾られたポスターには、シベリウスアカデミーの留学生でもある児島瑞穂さんの顔が。彼女はいまやフィンランド中に知られるユウホニアム奏者と言えるでしょう。

ミッケリ市のオーケストラ「St.ミカエルストリングス」は小編成の弦楽オケです。実は本当のコンサートマスターがリハーサル初日、急病でキャンセル。急遽代役を・・・というハプニングもありリハーサルの初めは大変でありました。でも代役のユヴァスキュラシンフォニーのコンサートマスターが素晴らしく、全員で危機を乗り切ったという感じでありました。非常に楽しいリハーサルの日々でした。

7月24日、ミッケリからリエクサへはバス移動。およそ4時間半を遠足のような雰囲気でリエクサへ乗り込みました。到着してすぐにリハーサル。ソリスト二人とも合わせなくてはいけません。

7月25日。はじめのコンサート。掲示板にお知らせしましたとおり、この秋からフィンランドで勉強するあやなさんが訪ねてくださいました。彼女とは大阪大学のオーケストラで共演しています。本当に素晴らしい若者で、きっと留学生活は充実したものになるであろうと思っています。「大学生」という言葉のとおりの学生に思います。今は阪大の大学院生です。

演奏会はショスタコヴィッチの室内交響曲を含む5曲のプログラム。シリアスな作品が並ぶ中、二人のソリストの素晴らしい演奏と魅力的な作品に私自身も気持ちよく演奏できました。チューバがノルウェーのOysten Baadsvik ホルンがフィンランドのJukka Harjuでした。


ショスタコヴィッチも緊張感の中、集中力の高い演奏になったかと思います。後日新聞評でよいコメントを頂きました。

ファイナルに残ったのは、ベルギー、フィンランド、フランスからのエントリーの3人。見事に3人の個性が違いリハーサルも面白かったです。作品への理解が表面的なことではなく、呼吸そのものからしてまったく違うので、我々はそのタイプの違いを飲み込み共演しなくてはいけません。スリリングでもあり楽しかったです。


マイクも並んでいる7月27日当日会場です。


審査員と3人のファイナリスト、大会運営事務局とともに演奏会後パーティがありました。


急遽代役コンマスを務めてくださった、ハッリです。明るく素朴なキャラクターで気持ちよく仕事ができました。本当にありがとう!ほとんどの曲にコンマスソロがあったので代役は大変だったと思いますが見事に奏でてくださいました。


ミッケリ教会に別れを告げてオウルンサロへ向かいます。

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