東儀先生ありがとうございました

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今日はリハーサルの後、とてもお世話になった東儀幸先生のお通夜に大阪の千里会館に向かいました。
相愛大学の付属音楽教室Dオケは小学生の弦楽オーケストラとして知られていますが、未来の素晴らしい音楽家の卵がそろっているところで、本当に見事なアンサンブルを奏でます。
今をときめく世界的なソリストも何人かここから羽ばたいています。

私も度々タクトを持たせていただきましたが、そのDオケを長い間育て見守り、多くのヴァイオリン奏者・指導者を輩出された東儀幸先生がお亡くなりになったとちょうど神戸へ向かう道々知らせを受けました。

私の中ではお元気で子供たちに凛としたお声で指示をなさり、厳しく暖かく声をかけられていた姿しか思い出せず・・・。非常にショックでした。
14年前のヨーロッパ演奏旅行(ロシア・ポーランド・ドイツ・イタリア)もご一緒しました。
相愛大学の定期演奏会の折に先生にお目にかかるのも楽しみでした。

本日は、その相愛大学定期演奏会の日でもあったのです・・・。
関係者の皆さまはきっと悲しみを心に秘め、演奏に向かわれたと思います。

神戸大学のリハーサルもこの事情で30分早く切り上げさせていただき、なんとか先生にご挨拶をさせていただくことができました。とても穏やかなお顔をされていました。
学生の皆さん、本当にすみませんでした。ありがとう。

明日は東京に戻って授業を持っているので、告別式には出席できません。
車中から先生のご冥福をお祈りしています。
関西で御縁のあった素晴らしい先生とまたお別れしなくてはいけない・・・
何か大きな時代が通り過ぎていくような風を感じて本当にさみしいです。
多くのお弟子さんを持っていらした先生。
私はアンサンブルの場での御縁だけでしたが、先生の素晴らしい「教え」の空間にご一緒できたこと、光栄に思っています。
ゆっくりと安らかな眠りを。地上から世界中からきっとヴァイオリンの子守唄が聞こえますよ。
心からの感謝を。本当にありがとうございました。

神戸大学はシューマンをリハーサル。こちらの方がニルセンよりもはるかに難しいですね。
ゆっくり丁寧にリハーサルを積んでいきましょう。
学生の皆さんのピュアなセンスは十分に感じます。
それをまとめてシューマンが描いている響きに作り上げるように頑張っていきます。
また月末にリハーサルがあります。

関西は学生指揮者の伝統がしっかりあります。
神戸大学は必ず1曲は4年生の学生指揮者が本番も振ります。
今年は女性の指揮者です。チャイコフスキーを指揮します。
ニルセンもシューマンも二人の学生指揮者で分担して練習をしてくれています。
自分たちで工夫をして試行錯誤をして積み上げていく自立心のある姿は学生らしくて良いですよね。
昔からの伝統、引き継いでくださいね。
 

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