シベリウス音楽祭三日目

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これから音楽祭三日目がはじまります。11時からのリハーサル、いずれも仕掛けが複雑で、アンサンブルが難しい作品です。シベリウスホールの可動式の壁をいろいろ動かして、サラステ氏は本日バランスに留意したリハーサルをすすめていました。

本日のプログラム5曲のうち、吟遊詩人とAallottaretはまだ私は演奏したことがありません。
すぐにでも手がけたい魅力的な作品です。
交響曲第4番に対しては、以前サラステ氏は日本のインタビューで「もっとも大切」と答えていたと記憶しています。その思いは十分にリハーサルで伝わってきます。

当地の新聞評では、以前との比較が出ているようです。でもそれはオーケストラという音楽家の人生を考えたら、変化は当然。永久に同じ状態ではいません。私自身は指揮者の視点として、新しいコンビでこの作品たちを、どのように作り上げるのか、その点に注目をしています。サラステ氏はこのラハティの出身です。(Hollola)。昨日地元の人にきいたところによると、母上は地元の合唱団の指揮をなさっているとか。サラステファンもこの地には多いようです。コンサートの会場は温かです。

では行ってきます。

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シベリウスホールの裏側です。湖に面しているところが毎年どんどんきれいになっています。
コンサートは5時から。このくらいの光です。

ポホヨラの娘から。本番、良いテンポに落ち着きました。最後の部分、テンポを遅めに設定しているサラステ氏。ワイナミョイネンの悲哀が感じられるような作り方。
アーロッタレットは非常に美しい流れ。弦楽器の細かな音型のつながりも、熟知しているラハティ響。
揺らぎが自然に聞こえます。
夜の騎行と日の出は後半のテンポ設定がオスモさんとは全く違います。聴いていてナチュラルに聞こえるテンポを取ることが多いサラステ氏。今日の設定は金管セクションとしてもフレーズを作りやすかったと思います。

休憩時間、英国シベリウス協会会長、クラーク氏とお会いできました。最近メールのやりとりをしていました。
日本で演奏してきたシベリウス作品の記録をお送りしています。いつも丁寧にコメントをいただきます。
本日お会いしたら、しっかりハグされてしまった!先日お送りした記録をとても気に入ってくださったそうです。
いろいろありがたいお話とコメントをいただきながらしばし歓談。

後半は吟遊詩人から。ハープがものを言っていましたね。決して派手ではないのですが、言葉が聞こえるようなハープを弾きます。ラハティのハープ奏者です。
この曲の練習は少なかったのですが、本番の和声感が成功していました。

そしておまちかね、交響曲第4番。サラステ氏が得意としていることは見ていて感じられますね。
1-2楽章、3-4楽章のセットでアタッカ。3楽章はテンポ設定にかなりスコアと異なる動きを作っています。
4楽章もですね。カオスから最後への部分はテンポを落としていく解釈。オスモさんは絶対にインテンポ。
この考え方の異なりで、見えてくるものと4番の意味がだいぶ変わりますね。私は違う意見ですが、今日のサラステ氏の方向性は納得しました。

客席もじっくりと耳を傾けていました。アンコールはフィンランディア。スタイリッシュな流れです。

オーケストラがかかわる三日間が終わりました。

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終演後楽屋裏でKippisの時間。皆さんkuohviiniで乾杯です。お疲れさまでした。
ホルン奏者で指揮者のペトリ・コムライネン君を撮影。前にも書きましたが、ラハティ響には指揮者としても仕事をしているメンバーが、3名います。

シベリウスだけこの曲数を1週間の中で、リハーサルと本番3回を行ってしまう音楽祭・・・。
かなり特殊な環境で、そして偉業だと思います。来年は何を企画しているでしょうか・・・・後日また。

サラステ氏にもご挨拶。良い顔をしていました。とてもシャイな人なので言葉数も少ないですが、内側は相当に強い人であろうと感じます。

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土曜日は日本人で中華へ・・・が定番になってきました。
常連のお客様、ラハティで勉強している若者、新しく勉強に来た若者・・・。
この街もいろいろな人の動きがあります。
ラハティにお住まいの皆さま、これから寒くなります!どうぞお体大切に!!

私の帰国も近づいてきました。明日はお世話になっている皆さんをお招きしますが、
帰国後の仕事の準備もがんばらなくては・・・・。

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