本日も快晴のラハティです。11時からリハーサル。ヴァイオリン協奏曲のソリストも登場。
ノルウェー出身です。非常にたくましくパワーのある音と音楽です。本番どうなりますか・・・。
リハーサル終了後、ペトリ・カスケラさんと日本人3名でシベリウスの作品について、しばしトークをしてしまいました。カスケラさんは「アンサンブルイリス」のリーダーとしてお世話になったラハティ響の3番目のコンサートマスターです。非常に魅力的な音と音楽を持っている人です。普段はユニークなのですが、一度まじめに語りだしたら止まらない人でして・・・・本日もそのような感じになりました。シベリウスを完全に理解するのは難しい!ということで、最後は締めくくられました。日本人はシベリウスをよくわかっている・・・ともおっしゃっていましたね。
これからホールへ再びでかけます。プレトークがあります。
木の精、コンチェルト、3番というプログラムの本日。ある種のミステリアスなシベリウスの顔が見えるコンサートだと思います。
では、また終演後に・・・・。
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音楽祭二日目、昨日よりもずっと多くのお客様がご来場。ホールもにぎやかでした。
17時45分からプレトーク。ホールの中にあるPuusepan saliという会場で、プロジェクターを使用してのレクチャー。シベリウス研究家のTimo Virtanen氏とヴァイオリニストのJaakko Ilves氏によるトーク。本日のプログラムにちなんで、ヴァイオリン協奏曲の成り立ちを。初稿版の楽譜や演奏も一部紹介されました。ベーシックな情報を時系列で丁寧に説明されていました。初演のソリストは非常に大変であったことがうかがわれます。
トーク終了後、ヴィルタネン氏とご挨拶ができました。国立図書館にお勤めの研究者です。
これまでもお世話になり、今後もお世話になることと思います。
このプレトーク、150名~200名ほどの出席でしたか・・・。皆さん本当にし~~~~~~んと、そして非常に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。質問コーナーでは3つ4つ質問が出ていました。
本日は3階席の上手側。天井に近い高さです。
木の精は、本番良いテンポに落ち着いていました。個人的にはなんだか懐かしくて・・・・。
ヴァイオリン協奏曲、ソリストはHenning Kraggerud氏。1973年オスロ生まれの若手です。すでに北欧を代表するソリストとして世界的に登場しています。とにかく音に力があるのです。そして粘り腰の演奏です。
サラステ氏と同様、絶対に途切れない。延々と続いても息切れがしない・・・・というタイプの音質と音楽です。
いわゆる透明感のある、凍りついた響きや音楽というタイプではないのですが、フィンランドの土のにおいが感じられるような、たくましく情熱的でよく歌うタイプの演奏でした。アンコールも2曲。タフです!
休憩時は美しい夕暮れを背景に。ガラス張りのホールのよいところです。素晴らしい天気の時は、その風景や空気を音楽と共有できます。 いつもお世話になっている、ミクさんことミルヤさん。そして恭子さんもご一緒に。
後半は交響曲第3番。ペトリ・カスケラさんが「なんだかわからない!」「いつも悩んでしまう」とおっしゃる交響曲。もっともリハーサルの中でその姿がいつも明確になっていくとおっしゃっていました。他の作曲家だと、ぱっとその全容はつかめるが、シベリウスは本当に独特だ!と力説されていました。
その唯一無二の交響曲。本日はとても明快に、ドラマティックに演奏されていました。
細部のモチーフの描き方が非常にクリアーなので、それがうまくつながっていくと、自然に運ばれて自然に盛り上がります。オスモさんとはまた異なるアプローチです。オスモさんも細部にこだわる人ですが、最後のまとめ、という部分がサラステ氏と異なりますね。オーケストラ見事でした。
明日はオーケストラが登場する最終日。日曜日は室内楽だけになります。
本日は会場に、英国シベリウス協会の皆さんのお姿をみました。アンドリュー・バーネット氏とご挨拶。
そして今年も、ピアニスト フォルケ・グラスベック氏と会えました。日本のシベリウス協会理事であるヴァイオリニスト佐藤まどかさんとの共演が続くようです。
明日は非常に大変なプログラムが並んでいます。
ポホヨラの娘と日の出と夜の騎行を一緒にやる?その上に交響曲は第4番です。そしてアーロッタレットと吟遊詩人も。聴衆としてはうれしい選曲ですが、演奏経験者としてはこのプログラムの厳しさに、なんだかドキドキしてしまいます。もっとも第4番も十分にレパートリーとしているオーケストラなのでできる神業なのだと思います。
流れを大事にするサラステ氏なので、どの作品も炸裂することでしょう・・・・・。
夢に出そうです。おやすみなさい!
コメント
コメント一覧 (2件)
明日は四番! 吟遊詩人!
ああ、今からでもラハティへ、シベリウス・タロへ飛んで行きたいです!
たっぷり充電された新田先生の,これからのシベリウスに、さらなる期待、また期待です!
>junsinさん
コメントありがとうございました。
今年は日本からのお客様の姿は少ないように見えましたが、
素晴らしい天候にも恵まれ音楽祭は無事に終わりました。
また機会がありましたら、ぜひ!
私自身もがんばってまいります。