北海道から戻ってきました。
利尻・礼文の旅も終え、稚内経由で羽田へ。母共々元気で千葉に戻りました。
明日から長野に合宿なので、
ひとまず演奏会のご報告から・・・
16日はこの「ちえりあホール」へ。
札幌の東西線のはじっこ、
宮の沢駅から直結のホールです。
このあたりは住民の頃来たことはなかった地域です。
500席ほどの小振りながらステージは広く、音響もなかなか素敵です。
この道民オーケストラ、日増しにぐんぐん一つのオーケストラの機能をもっていきました。
決して長い期間のリハーサルではなかったのですが、この企画にいつも参加している人も
増えているとのこと、年に1度の懐かしい集まりという性格ももっていたのですね。
私は初めて共演しましたが、いろいろな可能性と素敵な音楽的才能をたくさん感じました。
お客様いっぱいでした。本当にありがとうございました!
水色の素敵なドレスで弾いてくださった
Cantique 素敵でした!
札響のコンサートマスターでもある大平まゆみさん。
世代はほぼ同じ・・・ですが、出会いの18年前からとっても大人で素敵な方でした。
この日も、ソリストとしての顔、オーケストラのリーダーとしての顔、それぞれに魅力的で素晴らしかった!
本当にありがとうございました!
そして逆巻く波のようなドレス!マリメッコの生地で作られたと言うこと、駒ヶ嶺ゆかりさんの「急流下りの花嫁」は、
本当に劇的に自然界と一体になったような響きを作ることができました。フィンランド語のドラマもしっかり聞こえていたことと思います。
クッレルヴォに続き、また素敵な共演となりました。
本当にありがとうございました!
指揮者の衣装はモノクロがほとんどですが、
こうして素敵なソリストの皆様と並ぶと、指揮者はモノトーン!が適切だと痛感しますね。
お二人のソロを含む曲に続き、「祭り」と「フィンランディア」
この時代のシベリウスの曲は独特の勢いがあります。そして斬新な転換や語り口があります。
この2曲、当日オーケストラは非常に素晴らしかった。各ソロのセクションも見事でしたが、
弦楽器の艶が本番でぐっと増したように感じました。前半でしたがここまででかなり客席も熱い雰囲気を感じました。嬉しいことです。
そして後半、交響曲第1番。冒頭のクラリネットソロとティンパニーのいわば2重奏から、素晴らしい集中力と緊張感。アンサンブルに少し事故が発生しましたが、正直の所それを超える流れと音楽への集中力が見えていて、私自身非常に落ち着いてシベリウスを皆さんとともに語ったような実感がありました。
新しい楽譜による細部の違いも、もちろんまだまだ完璧ではなかったものの、少しその意味が見えてきたかなと思っています。まだまだ私自身追求していかなくてはいけません。
アンダンテフェスティーヴォも少ないリハーサルながら、なかなか充実の響きと流れが、そして最後のマーチで来年への御挨拶を・・・・。
トークを挟みながら、シベリウスのいろいろな顔をお客様にも聞いていただけた一日ではなかったかと・・・
またご感想などありましたら、ぜひお気軽にそして率直にお寄せくださいませ。
札響の現役、OB、フリーのプロの皆さん、音大生の皆さん、アマチュアの参加者の皆さん・・・いろいろな立場で参加してくださった皆さんですが、心より感謝をお伝えしたいです。
3日間のリハーサル、時間的には特別に長い期間ではなかったのですが、非常に集中していたためか、
私自身ほかのことが全く手に付かず・・・・宿に戻るとばったり・・・・というような毎日でありました。
オールシベリウスプログラムは何度も手がけていますが、回を追ってその責任の重さを感じるようになっています。責任というとちょっと違うかな・・・・自分にとって大切な作曲家であるシベリウス・・・・という位置づけを益々はっきり感じるようになっているということかもしれません。
やればやるほど、未知の部分が増えるな・・・・と感じます。
打ち上げはメンバーとスタッフと、賑やかに和やかに楽しく!
もっとメンバーの皆さん全員とお話ししたかったですね、ごめんなさい。
打ち上げには札響のステージマネージャー氏もご参加くださいました。
これは2次会です。2次会は畑へ繰り出しました(嘘です)
札幌に住み続けていて、子供の頃このような企画があったら、本当に私は参加していたでしょうね・・・・
何よりオーケストラが好きな子供でした。
札響チェリストの文屋治実さん。
今回のお話しの窓口となってくださった方です。この公演の主催「ハイメス」の実行委員でいらっしゃいます。
演奏ではチェロの首席を、そして裏方の細かな事務作業も担当。
本当にお疲れ様でした。
そして素敵なご縁をありがとうございました!
演奏会の翌日、17日から
母と道北へ参りました。
まずは利尻へ。
天気に恵まれて素晴らしい旅でした。
大自然の美しさに感激の日々でしたが、
またそれはゆっくりと・・・・・
仕事を離れての旅はこれにて終わりです。
夏休み終了~~!
明日から横浜国大のオーケストラ合宿です。シベリウスもありますが、ブラームスに真っ向から取り組まなくては・・・。そして芥川。
スイッチを切り替えます!
コメント
コメント一覧 (2件)
その昔、東京のアマチュアオケでお世話になった者です。
聞きにいらした方々から、感激の声が今なお寄せられます。
演奏会から少し時間が経ってしまいましたが、今更ながらコメントさせていただく事をお許し下さい。
何より印象的だったのはユリ先生の(初めて見る?(すいませんっ))穏やかな表情。きっとこれが第二の故郷の力なのでしょうね。
先生の”オーラ”に演奏者も引き込まれてしまったようです。
今回の演奏会で、札幌の聴衆・演奏者の方々にも、先生のオーラ
がしっかりと記憶に刻まれた事と思います、確信を持ってそう
思います。
来週、初めてフィンランドの地に立ちます。そこで何を感じられるのか今から楽しみです。秋・冬の部屋の暖房事情は北海道と同じと
考えて良いでしょうか?
追伸:夏の夜の西岡水源地の蛍、はかなくも美しいです。
いつか是非見に来て下さい。
>西岡住民さん
こんにちは!コメントありがとうございました。
東京に引き続き第二の故郷札幌でもご一緒できまして、とてもうれしかったですね。本当にお疲れさまでした。
まもなく一カ月が経とうとしていますが、自分にとっても非常に記憶に残る、そして大事なコンサートであったなと感じています。皆さんのおかげです。ありがとうございました。
それにしても、東京ではその昔私はどうやら「こわいひと」だったことが、改めてわかりましたね・・・(^^ゞ
確かにまだまだ未熟な若いころは顔くらい怖くしていなくては・・・なんて勘違いしていたかもしれません!
あまり悟りを開きすぎてもだめなのですが、フィンランドとの関わり、シベリウスとのお付き合いで自分はかなり変化したことは自覚しています。
フィンランドにいらっしゃるのですね。朝晩は10度くらい、日中も16度から18度くらいです。来週はきっともう少し下がります!
部屋の中は常に20度くらいです。大丈夫ですよ。雨も多いので雨具はお持ちください!
西岡も今度ゆっくり歩いてみたいと思っています。
どうぞお元気で!そして良い旅を!Hyvaa matkaa!