相愛ウィンドオーケストラ第31回定期演奏会

非常に暑い日差しの中、久しぶりに三宮方面へまいりました。この神戸文化ホールも何年ぶりやら・・・・
地下鉄の大倉山駅から出た風景が懐かしかった。

昨年末客演依頼をいただいたことから始まった今回の共演。

相愛大学にはオーケストラの授業で長年お世話になっており、3年前に離れましたが自分にとってはいわば古巣という感覚。
ウィンドオーケストラ長である飯塚一郎先生をはじめとして、打楽器の中谷満先生、サクソフォーンの前田昌宏先生、そしてウィンドオーケストラの指揮者である若林義人先生という授業スタッフの先生方の非常に熱心で温かなご指導のもと、今回の公演を迎えられました。

公演前の集中練習で飛躍的に伸びた学生たち。その時間の中で学生の視線や姿勢がどんどん変化して、同時に音が変わっていくことがうれしかった。

soaiwind2.jpg

前半のステージは若林先生の指揮。ユーフォニアム外囿祥一郎さんの美しい音色と卓越の技術と音楽のウィルソン組曲。リハーサルでは少し遠慮勝ちだった学生たちも、本番は炸裂していました。曲目のとおりのハリケーンやらトルネードが見えたような・・・・・。この曲は自分もいつか手がけてみたいですね。

そして素晴らしい作品、スパークのダンス・ムーブメント。各セクション集中力を持って頑張っていたと思います。あいにくモニター越しの観賞でしたが・・・。それにしてもスパーク氏の多彩で多才な力には敬服です。
私自身もこれまでずいぶん演奏していますが、どの曲もスパークさんの音がしながら、実にさまざまな可能性や新しい試みがあって、毎回演奏が楽しいのです。ニーズに応じた作曲姿勢を保ちながら、その引き出しも本当に多い人だと感じます。

後半は一転してメンデルスゾーンの小さな編成から始めました。
今回ベーレンライター版によるオリジナルの楽譜に則って演奏しています。アレンジされた吹奏楽版での演奏も世の中にたくさんありますが、音楽大学で取り上げるに際してぜひともこの版、編成でということで試みました。一人ひとりの奏者への負担はぐっと増えます。また大きな編成での演奏とは、音楽のスタイルも変わってくることでしょう。吹奏楽というよりも、やはり管楽アンサンブルという感覚で私自身も楽譜を見ました。スコアやパート譜にいろいろ謎も多い作品なので、これからまた研究を進めていくことになりそうです。きっとまたどこかで演奏します。今回のメンバーも最後までさまざまな取り組みや追及に頑張ってくれました。素晴らしい!ありがとう!

次はまたまた一転して邦人作品。過去二回私自身演奏している飯島俊成さんの幻想的な作品です。
作品の響きやスタイルに学生たちも初めは戸惑っていたようでしたが、本番にこれまでの細かなリハーサルの積み上げが見事に花開いた感じがしました。全体で響きを生み出していくこと、細かな音の役割が遠くから見渡すとよくわかるというスタイルの作品、どこかシベリウスの楽譜の姿にも似ていますが、客席の先生から後でおほめの言葉をいただけてほっとしています。

そしてトリは、長年の夢であったシュミットの「ディオニソスの祭り」私が吹奏楽に関わり続けてきた理由の一つです。・・・・ということは昨日のインタビューの中でもお話させていただきました。(インタビュアー、山下君御苦労さま) 中学生のころこの曲に出会って(演奏したわけではなく・・・) 以来いつか・・・と願っていました。昨年の没後50年のときに演奏したかったのですが叶わず、今回曲の提案を受けていただき本当に感謝しています。

楽器の準備、人手が足りないパートの補充などなど本当にスタッフの先生方にはご苦労をおかけしました。
そして協力してくださった卒業生のみなさんや要員の方々本当にありがとうございました!
この難しい楽譜とまっすぐに向き合ってくれた演奏者のみなさんの努力と粘り強くご指導くださった先生方に深く感謝です。

本当に素晴らしい作品で、1913年に生まれたという時代背景もありますが、実にヨーロッパのさまざまな作曲家の顔が隠れています。そして不穏な空気の中人間の内側の怪しげな心模様が、ディオニソスという神のもと多彩に出現してくるという音模様が見事だと思っています。
本番の学生たち、すごかった!その気合いと鋭い視線と音楽への積極的な気持ち集中力を、どうかどうか・・・・・忘れずにさらに次のステップで発揮してください!

konmas.jpg
コンサートマスターの森さん。たくましく頼もしくそしてチャーミングな女性です。
御苦労さま!ありがとう!

uciage.jpg

全体の打ち上げは来週ということで私は出席できませんが、スタッフの先生方スタッフの学生のみなさんと
お疲れ様の乾杯がありました。その席上でも先生方はこれからのウィンドオーケストラについて、熱く語っていらっしゃいましたよ。その姿勢には敬服という言葉しかありません。なんとか学生の力を引き出したい、良い体験をたくさんさせたいという想いが溢れていました。合奏中も適切なポイントアドバイスを常に学生に送っていらっしゃいます。具体的な奏法や合奏の中での奏者側の注意点は、指揮者からはとてもすべて指示はできません。長年オーケストラの中でトップ奏者として演奏なさっていた先生方からのご指導は宝物だと思います。学生のみなさん!うらやましいですよ!

ということで、これから関東に向けて戻ります。
さすがに疲労蓄積モードのようでありまして、次の仕事の前に急いで疲れを取らなくては・・・。

相愛大学の皆さま、本当にありがとうございました!!良い夏を楽しい夏を!!
 

  gakuya.JPG

 

楽屋鑑賞組も、楽しんだようです

コメント

コメント一覧 (2件)

  • ブログ拝見させていただきました。
    ということで、コメントさせていただきます。
    遅れましたが、お忙しい中指導していただいてありがとうございました。
    本当に、今回は今まで以上に中身のある本番になったのではないかと思っています。正直、今までの演奏を恥ずかしく感じています。
    そして、何より先生方の熱意、パワーを今まで以上に感じさせられました。
    本番が近づくにつれ学生たちも変わっていったのは僕たちも感じました。
    今まで感じたことのない空気、集中力、手を取り合って前進していく様子。恥ずかしいですが火をつけられたという感じでした。
    僕は、高校生からクラリネットを始め、吹奏楽をやっていましたが、アンサンブルをするということ、吹奏楽をするということ、音楽家としてやるべきこと、僕たちの今までの音楽という概念に対する根本的な姿勢を考えさせられると同時に、未熟さを知りました。
    僕たちにとって、ユリさんとの出会いが忘れられない本番になりました。
    そして、ひとつの起点になりました。
    何より体が資本!ですので、僕たちも負けないように精力的にがんばっていきます。
    またいつかお会いできることを楽しみにしています!!
    失礼しました。

  • >インタビュアー君
    先日はお疲れ様。皆さんの努力で素晴らしい演奏会になったこと、本当に嬉しいです。インタビュー、司会もご苦労様でした。
    今回の経験からまた一歩前進して音楽にも、またステージ作りにも取り組んでください!皆さんのこれからの躍進を期待しています!
    暑い中体調に気をつけて、素敵な夏を過ごして下さいね。

コメントする

目次
閉じる