本日10時45分~12時15分まで、
立教大学全学共通カリキュラム
「北欧に学ぶ」第7回目
~北欧の芸術~
この講義のゲストスピーカーの役目をいただきました。
1時間余りこちらで作成したテーマで話をすすめ、
残りの時間で質疑応答というものでした。
この講座のご担当の小川先生、菅沼先生、松下先生、
そしてこの講座の企画を作成された図書館の皆さま、小林さん、宮尾さん、芦田さん。
本当にお世話になりました。
小林さんは実はアンサンブルフランのメンバー。ヴィオラを担当なさっています。
この小林さんの御縁で昨年お声掛けをいただきました。
あっという間の1年でした。こんなに時間があったのに、やっぱり最終的に追い込み体制になってしまって・・・・
スタッフの皆さまにはご心配をおかけしたことと思います。
準備中の図。
二つのスクリーンに写真や図表を投影。
ときにはCDの音も聞いていただき、
北欧音楽から見える北欧の特徴や精神に最終的に迫る構成で進めました。
ただ、いきなり「北欧のクラシック」を持ち出しても、比較の対象がないので、
少し西洋音楽の流れにも触れました。
今回の準備のため、改めていろいろ調べなおしました。
なんとなく常識だと思ってアバウトに覚えていたことも多々ありますね。
思い違いをしていたこともたくさん・・・
北欧音楽に関しても、たとえばフィンランドの場合のシベリウス以前に関して、まだまだ知らなくてはいけない作曲家や作品があることも再認識。
フィンランドの中世~バロックの時代というものも、
当時の民衆の音楽とともに見逃してはいけない。
パワーポイント用に資料を用意していただいたり、コピーで学生に配布をしてくださったり、
図書館の皆さまには細かなことまで大変にお世話になりました。
ちょっと欲張った内容だったかもしれなく・・・・・、
終わって振り返ると、「ああ、あれ忘れていた!」というトピックもありました。失敗~~
立教大学図書館のグッズを
お土産に頂戴しました!
素敵な色です。
ありがとうございました!!
最後の質疑応答では二人の学生の方が手を挙げてくれました。
「のだめ」の力を感じたものです。
両方ともなかなか的確な質問で、こちらも講演の中で触れられなかったことにも話がすすめられました。
どうもありがとう!!
ステージに上るよりもはるかに緊張モードで、落ち着かなかった最近の私ですが、
これでいったん演奏家に戻ります
来週初めには本業のステージが待っています。
冬に続いて仙台フィルハーモニー管弦楽団との仕事です。
親しみやすい作品が並びますが、その中の1曲は自分にとって鬼門です
でもきっと今のさわやかな気持ちのまま、乗り切って行けそうです。
どちらかというとのんきで怠け者体質の自分です。
今回の機会は自分のやるべきことと、やってきたことへの再確認となりまして、
ある意味私自身を救ってもらえた仕事でした。
世の中にたくさんの優秀な同業者がいる中で、この仕事を一生どのような方向で続けてゆけるか、
大いなる不安の塊が押し寄せるようになった年代に入りました。
10年前とは仕事の環境も内容も大いに違います。
そして自分が目指す姿もまた現在とは違います。
その姿を目指してどう歩むか、道を開くのはやはり自分自身であることを思い出させてもらいました。
立教大学には週末にも少しお邪魔します。
合同曲のリハーサルです。
さて、フィンランド語の宿題が待っています・・・・・頭が北欧のうちにやってしまいましょう・・・・
コメント
コメント一覧 (2件)
本日は立教大学にて講義をしていただき、ありがとうございました。ユリさんの美しいブログに写真を載せていただけるなんて、光栄です。
クラシック音楽の長い歴史を概観しながら、北欧音楽の占める位置に目を開かせる、しっかりと練られた内容だったと、関係者一同感銘をうけました。個人的には、あのソナチネのクーラウさんが北欧に縁のある方だったと初めて知り、びっくりです。
最後に学生からの質問に対し、フィンランドの音楽教育では「よい音」を出すことが最も重要視されると教えていただきました。音を出す者として、深く考えさせられます。「よい音」を出せるよう、努力していきたいと思います。
>びよら小林様
コメント有り難うございました。今回は本当にお世話になりました。
素敵な機会を頂きました。
どうしても「盛りだくさん」にしてしまいがちなのでその点要注意!と戒めておりましたが・・・やはりまだまだ未熟であります。
何か一つでも北欧の音楽の姿が記憶に残っていただけたら嬉しいです。
「良い音」はたくさんの意味が含まれますね。
人とアンサンブルできる音、人の音をちゃんときける音、人に届く音、音楽の求めることを柔軟に表現できる音・・
とにかく感じているのは基礎力を徹底して鍛えていること。
時間をかけてあわてずに。そのことが後々に大きく花開きますね。
スタッフのみなさんにもどうぞ宜しくお伝え下さい。本当に有り難うございました。