Joulukuu Mendelssohn ja Gade!

 Joulukuu!!!!!

速い、早い、速い!2016年の時のスピードは圧倒的に速い!なぜだ!

12月に入ってしまった。あっというまに、いつのまにか・・・

そしてその初日、素敵な企画に参加。脳みそがまだジンジンと言っているが・・・

メンデルスゾーン・ディスカヴァリーシリーズ第1回。
来年のニルス・ゲーゼ生誕200年をにらんで、メンデルスゾーンとのかかわり、また二人の作曲家が作品の背景にオシアンを取り上げている点に触れたレクチャーコンサート。

吉岡裕子さん・神田周輔さんの連弾による、ゲーゼ自身の4手連弾編曲「オシアンの余韻」で開演

この作品のピアノ連弾は日本初演ではないでしょうか?シンプルな作品ですが、だからこそピアノ編曲でもあまり管弦楽との音楽的な差異は感じずに、魅力的な愛らしいそしてロマンティックな勇壮な作品として楽しむことができました。素朴な豊かさというのは意外に表現が難しいと思いますが、吉岡さん、神田さんともにロシア、北欧の作品への研究演奏の蓄積もある方で、美しい抒情性が光っていたと思います。

その後、メンデルスゾーンの研究第一人者の星野宏美先生とともに、この企画のプロデューサーであるピアニスト秋場敬浩さんの進行で鼎談。

私はゲーゼ側として参加。いやいや、本当に研究者の先生と同席は実に実に緊張と刺激と楽しみとが混ざりあい、あっという間の鼎談30分でした。星野先生のご著書からもわかるとおり、先生の緻密なご研究とご見識、幅広い知識等々、少しの時間ながら骨の髄まで先生のすごさを身に沁みました。同時に進行の秋場さんも、演奏家としての凄さとあわせて、学究肌の方でもありやはり幅広い知識と研究をベースとした進行は、さすがであります。おそらく今回の3名では際限なく話が広がり止まらなくなる恐れもあったと全員認識していたので、それを上手にまとめたのは秋場さんの力でした。

シューマンのピアノ曲 ユーゲントアルバムに「北欧の旋律」という作品があります。
これは、GADE(ソ・ラ・レ・ミ)の音をテーマとして書かれた小品。お洒落です。ゲーゼへのご挨拶だったそうです。秋場さんに弾いていただきました。さすがでしたね。

自分とニルス・ゲーゼとのかかわりは折々書いてきていますが、自分が北欧音楽に入り込む入り口の作曲家です。演奏する立場としては、もちろんシベリウスに触れることが先でしたが 本腰を入れて「北欧」という文化圏の音楽芸術文化一般に焦点を当てるという方向は、ゲーゼとの出会い、ゲーゼの作品の演奏から始まっています。

その昔ご縁のあった方が紹介してくださった一つの論文がきっかけ。まさにその論文にもあった、メンデルスゾーン、ゲーゼという19世紀の交響曲作曲家をテーマとしている内容は、今回の企画につながっています。
はじめの扉を開いていただいたご縁には、本当に心より感謝しています。

「オシアンの余韻」「交響曲第1番」、この2曲を1990年代に度々演奏の機会を頂きました。「交響曲第5番」「交響曲第6番」も手掛け、その独特の抒情性としっかりした作品構造に魅了されてきました。

愛知室内オケとの初共演はゲーゼの「交響曲第4番」、この演奏でオーケストラと作品の相性の良さを実感して、昨年の定期演奏会でも「交響曲第3番」を取り上げ、来年はじめの定期演奏会では、ゲーゼのメモリアルを意識して、「交響曲第1番」そして「序曲「高地にて」を演奏します。弦楽合奏のノヴェレッテは今年10月の定期演奏会で取り上げました。

来年は、3月に愛知室内オケ、そして8月に以前も共演したアンサンブルNOVAにおいて、ゲーゼの「交響曲第5番」を予定しています。秋にも一つ新たなオーケストラとの共演が決まっていますが、こちらの広報は年明けからなので後報といたします。

ゲーゼとメンデルスゾーン、様々な関係があります。師弟といっても一般的な師弟関係ではなく、即戦力のあったアシスタントという位置づけではと考えています。とにかくメンデルスゾーンがいなかったら、ゲーゼは世の中への進出の形が大きく変わっていたと思います。そして北欧音楽のゲーゼの後輩たちの道のりもきっと変わっていたことでしょう・・

その辺のところは来年お話や執筆の機会がありそうなので、まだまだ脳みそは沸騰し続けます。
 

五反田文化センターは大変に響きの良いホールと思います。何度か演奏を拝聴しています。
美しい木材の色彩に囲まれたホール。気持ちがよいです。

公演の後半は、秋場敬浩さん、相原一智さんの連弾による、メンデルスゾーン「交響曲第3番スコットランド」の作曲者自身による4手連弾。 2台ピアノではなく連弾であることで、様々な制約もありまた同時に様々な工夫もある楽譜でした。そしてなにより第1ピアノの秋場さんが導くメンデルスゾーンの語りが大変に豊かで、全楽章一気に演奏されたその流れもあり、充実の時間となりました。素晴らしかった。

お越しいただいたお客様から、いろいろうれしいお言葉もいただきました。終演後出演者での打ち上げで、いろいろな先のアイディアが飛び出しました。星野先生、秋場さんのタッグできっと、更なる探求の道と豊かな音楽がこのプロジェクトに生まれると思います。

ゲーゼプロジェクトは私も頑張ります!ぜひ皆様北欧音楽の父、ゲーゼを来年はたくさんお聞きいただけると嬉しいです!

今回は素敵な企画に関わる機会を頂いたこと、重ねて深く感謝です!ありがとうございました!

さ、師走です!大学の先生業は本年度の分は終了していますが、来年度の準備がこれからです。

 

Gade&Mendelssohn (640x486).jpg

 

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