20度近い気温差のここ数日。身体おかしくなりますね・・・・
気温や大気の香り、風の色などで季節感は感じますが、ここ数日で4月になったり、3月になったり、1月になったり・・・植物はパニックではないでしょうか・・・・
インフルエンザも母共々おさまり、なんとか日常を取り戻しつつありますが、
先日不注意から、左半身を「ぐきっ」とやってしまい、先週のリハーサルはひそかにコルセットをつけて行っていましたというあほな事態。本日の鍼灸治療でかなり痛みも治まり、治療方法もアドバイスをうけ、次の本番にむけて安堵・・・というところ。
若くない・・・・精神年齢はかなり幼い判定が出る自分ですが、身体はしっかりと年を重ねております。
指揮者は演奏の道具は軽い(シキボウは軽い)ですが、楽譜が重い!それが敗因でありました。キャリーケースに入れていたのですがね、列車内の階段で不意の電車の揺れに踏ん張ったら、やられました。不注意です。
先日の手のひらを痛めたことと言い、今年は身体注意報発令のようです。
ということで、今週末は、
日立フィル第40回定期演奏会。創立20年記念公演。マーラー作曲交響曲第2番「復活」です。
お陰様で、チケットもほとんど完売ということ、
先週は公演前唯一の全員が集まってのリハーサル。ソリストの増田さん、押見さん、そして武蔵野合唱団も一緒の合同練習。2014年10月のエレティール第50回定期演奏会の時の「復活」でも共演した合唱団です。
その折にも触れましたが、自分にとっては駆け出しの20代の頃を知る合唱団です。コバケンさん、ヤマカズさん、というマエストロの公演の合唱指揮、副指揮をする機会を頂いていました。2014年に四半世紀ぶりに再会、今回もお願いすることができました。
日立フィルは日立製作所のもつ2つ目のオーケストラ。この20年のうち、12年間ご縁がありました。
大きな作品で共演が多く、マーラーも、6番、5番につづき、今回2番です。有難い機会を頂いています。
さて、唐突に朝ドラの話題。
今期朝ドラ大好評のようです。私も楽しんでみています。
あささんも素敵に描かれていて、また演出演技すべて隙のないドラマという印象を持っていますが、
「素晴らしい理想を持っていても、あなたさまにそれを実現できるとはおもえまへん」
という本日のドラマでの台詞は、我々芸術音楽なるものに関わる者にとっては 耳の痛いというか
現実的にしっかり受け止めるべき言葉だと考えます。
「良いこと」が、すべて世の中に喜んで迎えられ、すぐに実現できるほど世の中は甘くない、
地球上、現実には「良くないこと」を喜び、「良いこと」では、もうからんとする力の方が強いということは、
明らかな状況ですな。
「良いこと」とは、なんぞや・・・という問答は長くなりますが、今地球上はそのことを全員で真剣に考えないと危険な時代に入っているわけで、政治家なる方はもちろん、そうでない人も人間社会に生きるつもりのある人は、目の前のことのみならず、少なくとも20年ほど先を見て今を作る覚悟を持たないと、あっさり明日は消える・・そんな気がします。
人それぞれ価値を見出しているポイントは異なる。「良いこと」「すごいこと」「素晴らしいこと」「見事なこと」それらの本質を感じ取り、学び、糧にして育ってゆくためには、そういうアンテナを張り、キャッチしたことを咀嚼し、自分に取り込んでゆける力、感じ取る力、思考力、物事の本質を見る力・・・そういうものを持つ人を育てることが必要。
小さなころから、できるだけ本物を体験すること、子供は子供ではなく、いわば小さなヒト・・・人間のはじめの段階にいるヒト。子供用のものは道具としては必要かもしれないけれど、内容としては本当は子供なりのアンテナで大人と同様に物事の本質を見つけていることも多々ある。ただ受け取ったものに対して反応の表現はまだ未熟かもしれない。でも本質は結構わかっている・・・だから子供の発信する言葉を、大人は読み取る力も必要。
コンサート企画で子供と接することも多いですが、本当に年齢に関係なくそれぞれの力というものがビシバシと外に向かって発散されている。2歳でも3歳でも考えている、感じている。逆に大人になっても考えていない人はいる。
大人はもっと大人にならなくては・・・と、今の日本を見て感じている。大人が子供、小さなヒトを受け止めきれていない。そしてこれから日本はその大人が膨大な比率で、子供世代にお世話になりのしかかってゆくことになる。間違いなく日本は壊れる。そうなる前に、大人が自立する。自分を知り、自ら生きる力を持つ。若い大人たちを育てる。若い大人たちが社会に生きる場をどんどん作る。それを行わないと、あと10年で社会経験のあまりないミドル世代の大人がたくさん存在することになる。やはり日本は壊れる。壊したくない。
現在の政治の舞台は見たくない姿をたくさん見せてくれている。陣取り合戦はいい加減やめてほしい。
どちらの陣営がかじ取りをしても、パーフェクトな状況にはならないのは、国民が知っているのではないかな。
政治の舞台には、もっと専門家がいてほしい。いつまでたっても報道は情緒的なものが主流で、広い視野と本質をおさえた冷静な分析に基づく解説が聞けることは、わずかしかない。国民は皆どうせわからないと思っているのだろうか・・・・
ニュースはワールドニュース、海外のニュース専門チャンネルを複数、そのあたりを視聴することが増えてきた自分。報道は報道をしてほしい。
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