2016年の歩み

たいそうなタイトルですが・・・

ようするに今年の目標であります。
●聴きたい、聴くべきだと思った公演を逃すな!
●昨年進展のなかった分野の勉強をすすめる(具体的には秘密!(^^)!)

残り時間、そうそうたっぷりあるわけではない世代です。
専門の仕事が昨年は多方面に手足を伸ばして、正直のところ音符よりも文字と多くお付き合いしていた1年。
そのことで得たこともたくさんありました!広がった交流!新たに出会うお客様も増えました。
悪いことは一つもない。
ただ、今年はそのバランスを戻します。

現在抱えている仕事のため、また昨年、書く・話すの仕事が増えたことで山積みになった書籍資料や楽譜を修める為、ネット通販でみつけた安価でしっかりしたカラーボックスを購入。
いそいそとドライバーを片手に5つ作成したら。。。。。

水ぶくれ!そしてそれが破裂!筋肉痛!
という情けない状態になり・・・・現在手のひら負傷中。
いけませんね。手を使う仕事なのに、手を大事にしなくては・・・

と思う一方、
ラハティで勉強していた頃、オーケストラのコンサートマスターの一人が「今、家を作っているんだ」と言って、傷だらけの手を見せてくれたことや、大自然と渡り合っていろいろ名誉の負傷!をしながら楽器を弾いている姿を見ていて、なんだかとても大きな世界を感じたことも思い出していました。自分はそちらの感覚に近いかな・・・
あ、しかし仕事に影響が出るようなことはないように、重々気をつけます。

大昔、足をくじいて情けない姿で本番を振ったことや、
手術を受ける羽目になるまで体調をほったらかしにしていたことや、
そのようなことは二度といたしません!(あささん風)

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散乱して作業スペースも確保が難しくなっていた状態から、かなりすっきりしました。すっきりの箇所だけ撮影!本当は楽譜の整理がこれからなのですが、スペースができたことでかなり気持ちが前向きです。

オーケストラが使用するパート譜のチェックを近年心がけています。すべての作品ではない。それでも、リハーサル~公演の流れに支障が出そうなパート譜の場合は、チェックします。現在それが複数目の前に宿題となっていて、早く片づけを終わらせたかった。不名誉の負傷が残りましたが、これから頑張ります。

今年は先日書いたように、ハチャトゥリアンの演奏が春の時期に複数。
3月6日(日)のアンサンブルNOVAで、上田の新しいホールでピアノ協奏曲、管弦楽小品もあります。
5月28日(土)は、品川区民管の皆さんと、ヴァイオリン協奏曲。

ピアニストは 秋場敬浩さん、ヴァイオリニストは 尾池亜美さん
お二人とも若手の実力者です。

そして、ショスタコーヴィチのSym5を、7月と11月に。
リャードフも演奏します。 
ということで、ロシア関係も棚にまとめました。幸いなことにロシア(ソ連)の古い資料は父の形見の書籍を参考にすることもあります。山ほどの本・・・少しでもこのお宝の恵みを現実にしたいと思います・・・・

こうしてみると、やはり2015年は圧倒的にシベリウス&ニルセンの1年であった・・・と、思います。
視界に入ってこなかったほかの作曲家、ほかの地域の文献など、目の前に並んでいます。

一生かかっても演奏しきれない作品があるのは確かですね。少しでも多く手掛けたい。もちろん喜んでいただける演奏の内容で。お客様にも、作曲者にも喜んでいただけるアプローチ、演奏のレベル。まだまだ自分に課された役割宿題はたくさんです。

 

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今日は、新日フィル=ダウスゴーさんの シベリウス&ニルセンプログラムを拝聴。
「レンミンカイネン」は、4曲すべてアタッカで演奏されましたね。よい流れでした。
ニルセンの「交響曲第5番」は、本当に素晴らしかった。やはり前回3番を拝聴した時にも思いましたが、ニルセンの言葉を知っている。音楽の本質と温度を知っている。それが指揮の姿から明確に見えます。
シベリウスの時とは大きく違うものを背中から感じました。それがいわゆる「血」だと思います。自分の言葉で語っているという印象を強く受けました。今回も。

ニルセンは師匠オスモさんもチクルスで手がけています。録音もあります。オスモさんも素晴らしい。でも、オスモさんのアプローチとは大きく違うものが、ダウスゴーさんの指揮から自然に流れ出ます。
この第5番は、クラリネットに超絶技巧のパッセージがたくさんソリスティックに存在します。素晴らしかった。

ダウスゴーさんの背中から、また動かさない腕から、たくさんの学びを本日もいただきました!
Tak!!

まだまだ勉強。

そういえば巷は、「五代さんロス」とやら・・・無理もない。
五代さんという方の存在、不勉強で知らなかった。しかし、なくてはならない人ではないですか。
そして、五代さんを演じたディーン・フジオカさん。これまた力のある俳優さんの登場。

このところ朝ドラは男性陣の才能が光っていると思っています!
演じるための力を持った俳優さん。身体的素材だけではなく、内側から光るための中身の力。
貪欲に自分を磨き上げる若い世代の姿は、音楽界においてもたくさん見られますね。
後輩世代、皆さんすごいですよ。前進する力。

人生後半組の自分も、停まっているわけにはゆかないのです、はい!!(^^)!!(^^)!!(^^)!

 

 

 

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コメント

コメント一覧 (3件)

  •  かの朝比奈隆氏が「指揮者は60歳からだ」と言われたとか。
     また、大友直人氏も「指揮者という仕事は50歳、60歳から始めても、その人に力があればできる仕事である」と言って居られます。
    http://www.musicman-net.com/relay/61-4.html
     新田先生は「まだ、これから」「前途洋々」のお立場です。楽しみです!

  • junsinさん
    コメントありがとうございます。いつも力強い応援をいただき心より感謝申し上げます。次の一歩のための鍛錬を今年は大事にします。
    良い年をお過ごしください!

  • Orchestra Ha’Monの演奏会で感銘を受け、以来このサイトを読ませていただいています。
    シベリウス生誕150年ということで無性に聴きたくなり、ネット検索してあの公演に巡り合いました。
    朝比奈さんが亡くなられた後「朝比奈ロス」に陥り、以後2002年札幌でたまたま聴いた札幌響と同響によるその年の東京公演のみで、新国立劇場のオペラのみでオーケストラの公演は13年ぶりでした。
    あの演奏会では新田さんの的確で明瞭な指揮で演奏されたシベリウスを堪能することができ、更にその演奏会についてこのサイトで書かれていることを拝読することで非常に参考になりました。
    先日の書込みでハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲を演奏されるとあり、いつ/どこでだろうと気になっていたのですが、今回品川ということが判明しました。都合をつけて聴きに行きたいと思います。

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