特にクリスチャンでない自分でも、幼いころから「クリスマス」という行事に接しないことはなかった。
そう、日本ではほとんどこれは行事だ。(本当のクリスチャンの方は、別です)
年をとったためか、ちょっと賑やかなものから距離を置くようになってきた。
そして、このところの世界的な宗教が絡んだ様々な事件を1年を通して報道で知るにつれ、
それぞれの宗教の違いと個々の本質について以前より目が行くようになってきた。
そのうえで、違いを超えて認識と理解を深めることの必要性を今は大事に感じている。
音楽も宗教と密接にかかわりがある(ものもある)。そのような作品から学ぶことも多い、
さて今週末は、今年最後の公演。オーケストラハモンの皆さんとのシベリウスプログラム。
オーケストラが、フィンランドの「Sibelius150」のイベントカレンダーに申請して、内容が掲載された。
こちらをご覧ください!
このプロジェクトもいよいよ締めですね。生誕150年という今年を目指して、本当に長距離走で、そして幅広く様々なシベリウス企画を行い、まとめ、発表してきた。担当の皆様のお仕事にただただ敬服です。
Annaさん、小柄で静かな雰囲気を持つ女性ですが、本当に素晴らしい方です。
そして、今年中心となったハメーンリンナのシベリウス協会ボスのErkkiさん、大柄で陽気で温かなお人柄。本当にいろいろと助けていただきました。そしてフィンランドシベリウス協会の中心であるヘルシンキの会長である、Lauriさん。本当にお世話になりました。お忙しい日々、いつも力強いお声と行動で皆さんの前に立たれ、立派な会長のお姿でした。今年いっぱいで会長を退任されると、シベリウス協会のウェブサイトにありました。後任の方もLauriさん。Lauri TarastiさんからLauri Ratiaさんにバトンタッチのようです。
さてイブにこんな話題も・・ですが、
拙著「ポホヨラの調べ」を出版くださった五月書房がこの12月に破産倒産決定となりました。
実は8月半ばにそのお知らせを突然受け、以後新たな個人販売ができない状態が続きました。破産管財人というものが入り様々手続きが始まっています。現在店頭やネット販売の在庫である分はお買い求めいただけますが、以後の補充ができません。大変残念ですが、厳しい世情の中でのこと、一つの試練と受け止めます。
執筆した事実には嘘はなく、出版まで関係者の皆様に多くのお力添えをいただき温かく見守っていただけたことにも、変わらず深く感謝しております。
しかし、この生誕150年を照準としてまとめ、4月に出版、これから皆様のお手に取っていただく・・というタイミングでの今回の事態は、自分の中には後からじわじわときています。
それでも、自分の本分はステージにあります。その場所で音として勉強の結果を出さなくては意味がない。
そのこともさらに深く意識することとなった事態でありました。
私の本はある種の導入本です。研究書ではありません。演奏する者の視点から書いています。
研究書としては、尊敬するシベリウス研究家の神部智さんがこのたび素晴らしいご本を出版されました。
こちらです。 ●シベリウスの交響詩とその時代神話と音楽をめぐる作曲家の冒険
早速入手しましたが、お薦めです!
今年最後の公演の翌日に、今年最後のリハーサルを行い、それにて仕事納め。
そして新年からの仕事の準備に入ります。
皆様良い年末をお過ごしくださいませ。
コメント