名古屋滞在中

 今週はずっと名古屋です。

週末の関係者のみの公演のリハーサルが続きます。詳細が書けないのですが、今回のプログラムに
オペラ・オペレッタの一部分を演出つきでの上演が入ります。

2000年10月に「Cosi fan tutte」を上演してすぐにフィンランドに発って以来、オペラ公演にはまったく関わっていません。演奏会形式の中で、アリアや 合唱部分の演奏はこの15年もありましたが、演出がついたステージというのは、本当に15年ぶり!

以前はほぼ毎年オペラに関わっていました。複数のプロジェクトに同時に関わると、それこそ数か月休みなしの状態が続きます。音楽稽古・立ち稽古を経て公演の会場に入りピットに入り公演を迎える・・・そんな時代が少し自分にとって遠くなっていましたが、今回久しぶりにそれを思い出しています。

公演指揮を担当するようになってからも、稽古ピアノも弾き、ピットでチェンバロも担当したこともあった。魔笛のチェレスタも弾き振り。この多面的な仕事は本当に多くのことを現場から教えていただく時間でした。久しぶりにそういう現場に立ってみて、複層的な仕事脳の感覚を少し思い出しました。
不思議なもので、稽古のスケジュール表やいろいろな情報を得ても、昔のように処理できない自分がいました。感覚が違う。コンサートをステージの上のオーケストラやソリストの皆さんと作り上げてゆくことと、脳みその使い方が異なります。オペラ劇場の仕事は。15年、忘れていた感覚を今日の通し稽古で「!」という感じで思い出した。

今年もあと半月、これほど月日の経過を速く感じ、これほど「時よ停まれ!待ってくれ!」という思いで12月を迎えていることも、これまでなかった。
いろいろなことを今年はおこなってきたけれど、目の前のことを必死に片づけてきたような感覚。
不足すること、やるべきこと、やりたいことがまだまだ先に残っている。来年はそれをじっくり取り組む時間を作りだしたい。

 

 

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