国立音大シンフォニックウィンドアンサンブル終演

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現在自分は、1,2年生の吹奏楽授業担当です。今年は後期のみ1曲、3、4年生で構成された、
シンフォニックウィンドアンサンブルを指揮しました。

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フランスのトロンボーン奏者、ジャック・モージェさん。昨年6月末に、相愛大学のウィンドオーケストラでも共演しました。その時と同様、新曲日本初演です。今年は Peter Meechanという英国の作曲家のもの。
ポップスとクラシックのミックスされた要素が全面に描かれた作品。作品の色は軽快ながら、音使いは簡単ではなく、技巧を必要とする短いパッセージが伴奏側にも書かれています。2楽章がとても美しいですね。

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リハーサルは、金曜日から。2回のあわせて、本日の公演を迎えています。
学生だけのリハーサルの時には、ソロの代役を学生が務めてくれました。しっかり吹いていましたよ。

本番では、少しアンサンブルの事故がありましたが、モージェさんの本領発揮というステージでした。
テクニックを駆使したアンコール作品には、たまげましたね。ちょっとクリスチャン・リンドべりを思い出しました。
パフォーマンスにも、通常のセッションにもサービス精神旺盛で、音楽を楽しみ共演を楽しむ姿勢を、強く感じます。そして大学でもマスタークラスが開催され、トロンボーン専攻の学生たちは多くの学びを得たようです。

今回は、モージェさんからのご指名で共演の機会を頂きましたが、終演後は「次も頼むよ」というお言葉を頂きましたので、また新たな作品とともに、どこかでご一緒する機会があるかもしれません。楽しみに生きてゆきます。

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終演後の1枚です。

この前日立川に宿泊していた自分ですが、ほとんど睡眠がとれず・・・(理由は不明ですね)
風邪薬の複数服用がいかんかったか、横浜で食べた大きなピザがあかんかったか・・・・
しかし、眠気を感じないまま公演を迎えていました。でも時差ボケのような変な感覚でしたね。
ちょっと顔がぼーっとしています。

さて、この授業公演は、イーストマン音楽院の指揮者 マーク・スキャッタディ氏に客演いただいています。
今年で3回目。我々の協奏曲以外の作品は、スキャッタディ先生の指揮。

今年はバーンスタインで始まり、バーンスタインで終わるプログラムを組まれていました。
シュワントナー、シューマン、など音楽的にタイプの異なる幅広いプログラムだったと思います。
作品研究の分野でも活躍されているスキャッタディ先生から、学生たちは3年間多くのことを学び蓄積していることを期待しています。
今日の公演を見ていて、今少し、先生の指揮から、その裏側にあるものを掘り下げ、そして先生から盗み取り、さらには、挑みやり取りをするという姿勢がほしいなと感じました。大学生の学びの場は、一方通行ではないはずです。学びの途中の学生であっても、作品に向き合う姿勢の中で、積極的な表現への挑戦は 指揮者に正面からぶつけてほしいなと感じました。大きな財産を得ているはずです。素晴らしい思い出に終わらせず、次に生かしていってほしいと強く思いました。

3,4年生らしい充実の響きと、美しいソロもたくさん聞こえました。
今年度の吹奏楽授業はこの公演で終了。
今年から、複数の先生方がスタッフに入って下さり、共同作業の指導の場となっています。
 

1,2年生の授業でも多くの先生方にお世話になりました。
ありがとうございました。

大切な先生を失った今年、学生たちもインスペクターを中心に、しっかり各役割をしっかり果たしていました。
淀先生も、きっと天国で喜んでいらっしゃったでしょう。

皆さん本当にお疲れ様でした。

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