熊本県民第九の会 第31回「第九」終演

DSC_0800.JPG3年ぶりの熊本県民第九、終演です。

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ソプラノ 河添さん、アルト 愛甲さん、 テノール 樋口さん、 バリトン 平和さん、
ありがとうございました。樋口さんとは、24年ほど前に、一度オペラでご一緒していました!

第九の会の合唱団の皆さん、そして熊響の皆さん、
本当にありがとうございました。
今回は、3年前と様々大きくアプローチを変えました。
音の言葉をじっくり噛みしめ、テクストの背景をじっくり描き、持久力と耳の集中力を多く求めた本番でした。
皆さんの積み重ねの底力と、新たな力も加わった総合的な音楽の力が響き渡ったと思います。
コリオラン序曲も若い頃の解釈とかなり異なる世界をスコアに見ていました。

ある意味半世紀ヨチヨチ生きてきた時間を今回の皆さんとの共演で実感しながらの演奏でした。
ここからの一歩を大切に、またこの作品に向き合える時を心待にしています。

今年の第九は、以前定期演奏会の折にお世話になった、鶴和美さんがコンサートマスターでした。
多くのお弟子さんも育てていらっしゃり、熊響の歴史の中でもその席でオーケストラの成長の柱として活躍されてきた先生です。今回のヴァイオリンには、若いお弟子さんたちの姿もありました。

今回の自分のアプローチが実現できたことには、鶴先生の支えがあったのは確信しています。
そして、歴史ある熊響の、力のあるトップ陣を中心として、丁寧なアンサンブルへの姿勢が徐々に深まっていった、その最終的な形が本番だったと感じています。3楽章のアンサンブルは、前日のリハーサルから、つまりステージに上ってから格段に良くなりましたね。やはりこのホールをよく知っているメンバーです。
本番に、
「遅い」とだけ感じさせてしまっていたら、それは指揮者の責任です。
和声構造の自然な流れ、大事な音の確認と共有、そんなとてもシンプルで基本的なことだけにこだわった今回だったと思います。
それでも、テンポ設定や、フレーズ構成に、今回新たな発見や試みもありました。

やはり素晴らしい作品は人が一生かかっても本当にはたどり着けない深みを持っています。

今回印象に残ったこと、
熊響の新人奏者の皆さん、中でもホルンのあのソロを若者が初挑戦で、非常に美しく吹き切りました。
ホルンセクションです。
 

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こちらの県立劇場、実はこの日が最終日。8日より改修工事に入り、3月にリニューアルお目見えだそうです。
クロージングコンサート、だったのでしょうか。でも、会場のお客様とともに大合唱となった、蛍の光は圧巻でした。ホールも喜んでくれたでしょうか。

このホール、18年ほど前に、国立音大ブラスオルケスターの九州公演の折にも演奏させていただきました。
その時に、ホールの赤い色が非常に印象に残っていて、熊響の皆さんとの2009年の共演の折には、なにやら懐かしいような想いでステージに立ちました。

 

前後しますが、今年の合唱指揮者は、岩代先生、中島先生のお二人の先生にお世話になりました。
本当にありがとうございました。
岩代先生は、音楽一家でいらっしゃいます。
中島先生とは、北海道を縁とした不思議なご縁があります。
 

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前回バリトンソリストとして、そして合唱指揮者としてお世話になった松岡先生。
ご来場くださいました。

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そしてこちら。前回も描いてくださいましたが、今回も知らぬ間に!楽屋入口のボードに、
こんな素敵なイラストが描かれていました。うれしいです!cool beautyになれるよう・・・努力します!

第九の会実行委員会の皆様にも大変にお世話になりました。ありがとうございました。

今回ほとんど観光はできませんでしたが、(それは自業自得なので)、気持ちの良い滞在でした。
ホテルからリハーサル会場までは、片道35分、歩いていました。
三日間違う道をとおり、裏通りの素敵なお店もたくさん発見。次に機会があったら、ぜひ立ち寄ってみます。

熊本の皆様、本当にありがとうございました!
冬の来るのが早かった今年ですが、どうぞお体大切に、これからも素敵な音楽の場を奏でてください!

ご来場くださったお客様、御唱和くださった皆さん、本当にありがとうございました!

 

 

 

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