ハイメスオーケストラ始動

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今年も始まりました。お盆のこの時期のオーケストラ。

三日間のリハーサルを経て、公演をむかえます。この三日間の前に、一般参加アマチュア演奏家の皆さんのパート練習があります。ご指導は札響メンバーの皆様です。

ハイメスのオーケストラは、札響メンバー、札響OBメンバー、フリーの音楽家、アマチュア奏者の合同オーケストラです。
この豊かな層のメンバーが集まりオーケストラ・・という活動は、以前道民オーケストラという名前で行われていました。その頃の委員長であり、札響の元事務局長であり、PMFをサポートする活動にも尽力されていた、
竹津宜男さんが7月5日に急逝されました。この方を失ったことは本当に大きく、喪失感は何ものでも埋められません。今年もヴィオラを持ち、参加下さる予定だったと伺っていました。昔の札響のこと、日本の音楽界のいろいろなエピソード、多くの話を暖かな視点で、本当にいつも楽しそうに笑顔で話されていたこと、昨年までご一緒していたあの時間を、しっかりと記憶しているだけに、私自身もいまだに現実のこととして受け止められないところもあります。しかし、何より今回の公演、天国できっと笑顔で見守ってくださっているであろう竹津さんに喜んでいただける演奏を、仕上げる務めがある・・・その気持ちで一杯であります。

6回目の共演となって、メンバーの皆さん毎年の参加、リピーターとなっている方がたくさんです。
中学生だった女の子がすでに女子学生となり、あるいは道外に出て、勉学に、仕事にと羽ばたいていった人もいます。
毎回熱心に参加してくださる、札響のメンバーの皆さん、札響OBの皆さん、ご指導も含めて本当に頭が下がります。今回も札響コンサートマスターの大平まゆみさん、大活躍です。協奏曲のソロ、そしてメインのプログラムのコンサートマスターです。

本日は全曲音をだしました。協奏曲のソロ合わせは明日。
前半のシベリウス、後半のチャイコフスキーと、大きく世界が異なるプログラム。
同じように北国であり、隣国である両国ですが、まったく違う文化、言語、民族です。

やはり言語・・・音楽には大いに関係がある。
ロシア音楽の響きというのは、あのロシア語の、スラヴ言語の独特の響きが大切だと思っています。
特に、今回の交響曲第4番にも出てきますが、ロシアの民謡、歌謡が音楽に描かれているとき、
その節回し、歌の呼吸の深さは、言語に由来する。

私自身は、ロシア語という言語がすぐ身近にあったにも関わらず、きちんと勉強しなかったという愚か者なので、その点は本当に情けないものだと思いますが、それでも子供のころから響きとしてロシア語を聞いていた環境は、今非常に感謝しています。それを作曲家が描きこんだ作品の表現として、きちんと成立するように試行錯誤研究することは、自分の務め。

あと二日間のリハーサルの中、皆さんと充実の響きを作り上げたいと思います。

 

 

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