Ensemble Novaサマーコンサート終演

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アンサンブルNova、長野県出身、長野在住の音楽家の皆さんの集まり。
全国のオーケストラからいらしています。国立音大の卒業生もたくさん!信州魂の集いをひしひしと感じました。

ホルンに、バンベルク響で長年演奏されて、現在東京音大の教授の、水野信行さんがいらっしゃいます。
今回のプログラム、ホルンに始まりホルンに終わる・・という流れも見えました。
オベロン序曲、冒頭のホルン、本当にドイツの森の響き・・・それを思わせる響き、多くのこと勉強させていただきました。シベリウスもホルンが非常に大切。あらゆる世界をホルンのパート譜に多彩な書式で描かれています。ホルンセクションとして重要。東響の曽根さんも参加されています。心強い限りでした。デビュー当時たくさんお世話になった東響さんです。私の情けない武勇伝も多々あるのですが・・・そんな時代から久しぶりの再会でした。

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メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番。とても美しい作品。でもピアノはとても暗譜が難しそうなタイプの楽譜だと思いました。さわやかに可憐にこの作品を弾いた、坂原美菜さん。桐朋学園卒業後スイス、ドイツで勉強。

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昔からのご縁の人もあり・・・

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今回チェロのトップの務められた宮沢等さん。国立音大の同級生です。卒業後もアマチュアオケのトレーナーなどで、仕事の現場がずっと一緒でした。国立音大のオーケストラ授業でもずっとお世話になっていましたね。
長野でも現在多方面で活躍されています。

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美しいフルート奏者!小林美香さん。国立音大の後輩になりますが、初対面は一昨年でしたでしょうか。
チェコ音楽の公演で、ご主人様共々お目にかかりましたね。ご主人とはオーケストラの仕事で昔何度かご一緒しています。シベリウスの5番は今回初めてだったそうですが、Suomiの情感あふれる美しい旋律に感謝です!

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ティンパニの深町浩司さん。昨年シエナウィンドオーケストラとの東御公演でもご一緒しました。
現在愛知県芸でも教鞭をとられています。シベリウス独特のティンパニの語法を見事に繊細に雄大に語ってくださいました!
シベリウスの、ティンパニ、コントラバスの二つの楽器の書法は、ほかの作曲家と異なるものと思っています。
この二つのセクションは密接な連携を持ち、そして雄弁に語らせています。リズムを刻まない、叩かないティンパニ、チェロの従属ではない独立パートのコントラバス。ppppできこえるか!と言われそうですが、低音のかすかな振動は、現実世界でも身体に、耳に届いていて、それが突然やむことで、「あれ」という不思議な響きの変化を感じることも多々あるはず・・・そんな音の世界がたくさん描かれています。

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打ち上げ会場で、この日東京に戻られる皆さんと、ゼロ次会の乾杯。本当にありがとうございました!
 

二日間のリハーサルで、ここまでたどり着けたこと、とても嬉しく、オーケストラの皆さんの力を強く感じました。
ドイツとフィンランドの音の違いは大きいものの、両方とも広大な森林を持ち、自然とともに文化が育っているところ、共通点も多々あります。ロジックではない音の書き方ですが、そこには多くの音の意味を作曲家は意識して書き込んでいます。だから、ppppも、ppp、もppも、みんな違う世界なのですね。どこで音が消えるか、どこから聞こえるかなど、シベリウスはとても細かく書き込んでいます。皆さんその点をとても丁寧に演奏してくださり、自然にシベリウスの求める響きになったと思います。

写真はないのですが、コンサートマスターの森下幸路さんに大きな感謝を!
北欧アンサンブルのご縁で17年ほど前からご一緒していました。仙台フィルでも何度かご一緒。
その美しい音にはとても力があります。ありがとうございました!

素晴らしい機会をありがとうございました。来年へのお話もいただきました。楽しみにしています!

長野ということで、これまで2度の共演があった、ソノーレ長野のメンバーの皆さん、かけつけてくださいました。

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2年前の12月の定期で共演して、翌年の3月にオーケストラの代表であった小林さんが急逝。小林さんは、私の父の北大時代の教え子でもあったというご縁がありました。そんなこともあり、ソノーレの皆さんには、公演の度に家族ぐるみのお付き合いのように迎えていただき、長野の素敵なところにご一緒する機会もいただきました。今日の演奏は、シベリウスが好きであった小林さんにもお聴きいただきたかった・・・・奥様が「きっと会場にきてました」とおっしゃってくださったこと、嬉しかったです。皆さんの活動の発展、お祈りします!

 

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そして、名古屋からもお客様。先月共演したばかりの名古屋シンフォニアチェロトップを務めた芦田さんご夫妻。奥様がチェロ奏者です。ご主人はなんと、ロケットに関係するお仕事!お二人とも実は、私の亡き妹の高校の後輩になります。あの高校には私も一度だけ行きました。妹が所属していたオペラ部の活動を見に行ったのです。指導者は大学の先輩であった岩河智子さん。
はるばるのご来場、本当にありがとう!!

アンサンブルNOVAは、ヴァイオリンの加藤晃さんが代表です。加藤さんとは、アマチュアオケ、学生オケのご縁がありました。そのつながりで今回のお話を頂いています。とても情熱あふれる、音楽と音楽家を大切に考えていらっしゃる活動には敬服です。お世話になりました!!

 

 

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