ラハティ冬の戻り

到着時はあまり寒いと感じなかったのですが・・・・
やはり、寒い!

19日は昼間、ラハティのコンセルヴァトリ―の先生方、スタッフの方とミーティング。
リハーサル、コンサート当日について細部の確認、打ち合わせ。

この席で、「今日午後我々のリハーサルがあるから、ちょっとみてくれないか」ということで、
急きょ、自分がタクトを持つジョイントプログラムの中の1曲を実際に午後リハーサルさせていただきました。

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この場所は、研修時に度々通ったところ。以前はこの学校のすぐ裏手にアパートを借りていました。

ulkharj1.jpgmini.jpgUusi Lahti Kamariorkesteriは二人の指導者による指揮、
まずは若手の方、Janne Saarinen先生によるカヤヌスの曲からリハーサル。

美しい!2000年から2001年の研修の時も、この弦楽合奏と吹奏楽授業の公演を一度ずつ担当させていただいたのですが、その時に感じた印象が今回も変わらなかった。

4曲演奏する中で、ピアソラ以外はすべてフィンランドの作品を並べています。
どれもフィンランドらしい特徴があり、少し暗くて悲しく美しい。その作品の特質が若い学生たちの音からしっかり聞こえてきます。

自分がラハティで指揮をするのは、合同演奏の2曲のうち「茶っきり節」だけ。
カプリ―ス・キッズアンサンブルは指揮者を置かずに演奏するグループ。そのスタイルにもラハティの先生方はとても興味津々。楽しみにしているとおっしゃっていましたよ。

茶っきり節、日本の節回し、リズム、ちょっと説明しただけで、というかほとんど説明なしでも
雰囲気をすぐにつかんでくれました。フィンランドで日本の作品を演奏する機会、これまでも何とも頂いていますが、いつも!すぐに理解してくださいます。この感性の相似性といいますか・・何か通じるものがあるのだなということを音楽でも感じます。

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こちらは、もうおひとりの先生、Heikki Pekkanen先生。先ほどのJanne先生はヴァイオリン、こちらはチェロがご専門。ドイツで勉強され、ドイツの学校でも弦楽合奏を指導していらしたそうです。日本の西内さんというチェリスト(コントラバスも)から多くを学んだとおっしゃっていました。
先ほどのヤンネ先生とはタイプがまったく違います。お二人の違いは音に出ます。アンサンブルの作り方も違いますね。それに柔軟に対応する生徒たちもすごい。お二人とも、学生の自主的なアンサンブルを促すのがうまい。よい音が自然に生まれます。
学生たちの耳が良いのは、自分の13年前の研修でも感じていましたが、やはりそこが基本です。
他のパートを聞くこと、音程は自分でチェックできること、バランスを気にすること、音色を考えること。
すべて、自分で行う。もちろんできない学生もいる、指が廻らない学生もいる。でもできることで、アンサンブルの中にちゃんと加わり、一緒に作り上げる。達者に弾ける学生は多くはないかもしれないけれど、アンサンブルが組み立てられると大人顔負けの響きが生まれます。

ジョイントコンサートがとても楽しみになりました。

夜はこの学校の生徒たちの発表演奏会。10歳未満の子供も出演。
カンテレ奏者がたくさん!かわいらしく素朴で、素敵な音でしたよ。緊張して止まってしまう子供もいたけれど、
ステージを踏むことは大事ですね。
ヴァイオリンの子供たちは、見事にボウイングがきれい。将来良い音が生まれそうです。

さて、20日の朝は6時半から湖を散歩。
いやあ、凍えました。戻ってきて朝9時にマイナス7度だったので、もしかするとマイナス10度近くの気温だったかもしれない・・・・

久しぶりの冬のフィンランド、(一応春先ですが)、白い風景を収めたくて1時間半も歩きました。
気持ち良かったけど、凍えましたね。

並べてみます

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ちなみに、同じ湖の夏の終わりのバージョンは

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これがすべて凍っています。

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白い枝垂桜・・・・・のような木々の枝。これが非常に美しい。
気温が上がるとこれが一気になくなってしまうので、朝、撮影しました。

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毎年夏の終わりから秋の初めにラハティにいる時、必ず撮影しているスポット。冬バージョン!

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見事な青い雪。足跡が見えます・・・・・

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夏はアイスクリームを売るボートが後ろに。そのボートに乗っている海賊たちも、冬はどこかで温まっているのでしょうか・・・・

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出ました!黄色い看板!
警告・氷弱いですよ・・・薄いですよ・・・・

これだけ凍り付いているように見えても、わたるには氷が薄いのでダメ!という警告。

でも、足跡ついていました・・・危ない危ない。

ということで、また冬景色掲載してゆきます。

日本はすでに春、気温も上がっているようですが、少しだけクールダウン!

本日夜は、ラハティ響の定期演奏会を拝聴します。

 

 

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 「他のパートを聞くこと、音程は自分でチェックできること、バランスを気にすること、音色を考えること。すべて、自分で行う」
     アンサンブルの真髄ですね。これが出来ると出来ないで、アマオケ、アマコーラスの腕前の違いが、大きく分かれますね! 

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