卒業式

今日は、国立音大の卒業式。昔も今も3月19日。
その理由を先日・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・知った・・・・。(^_^;)

(なんたる卒業生、そしてなんたる教員)

 

吹奏楽授業の4年生追いコンに今年は出席できなかった。
大変申し訳なく、残念だった。

卒業してゆく学生たち、顔を見ることができずに送り出すこと申し訳ないです。
しかし、
いつも追いコンで言っていること
「社会の現場で、音の現場で、できるだけたくさんの卒業生に会いたい、会いましょう」と、
今年も強く思います。

自分の学生時代と比較して、社会の根幹が大きく変わってきている。
日本という国の顔が、変わりつつある。世界の混迷はますます複雑で危険になっている。
厳しい時代、しかしそこには「本物」を求められる厳しい空気が存在している。
その気配をぜひ感じ取り自分の糧にしてほしいと思う。

様々な利便性が向上したことで、これまでとは生きてゆく、仕事をしてゆくための力のタイプが、
変化していつように一見見える。

しかし、

それは表面的なこと。本当に必要な「基礎力」は、昔も今も変わっていない。
だから、焦らず、自分の足で歩く力を強くたくましく鍛え続けることを、社会に出てからも続けてほしい。

求められる力、求められる人間性、求められる仕事、
自身の「やりたいこと」と、もし 何かズレを感じたら そのズレの理由を試行錯誤してほしい。
ズレを克服することが双方に良いことだと思ったら辛くても自分を磨き上げ変化を恐れない事。
ズレが、実りある姿を想像できないようなものであったら・・・・潔くそこから立ち去ることが良い。
その無理は、双方に良いことがない。

一度は角度をかえて、目の前の事を見ることをしてほしい。
物事の多面性は、音楽と向き合っている皆さんなら日々実感して知っていることと思う。

最近話題のTVドラマで原作者が俳優に語らせていたこと、
「心にクッションを持て」
この言葉は本当に共感している。
短絡的に反射神経だけで、物事に反応しないでほしい。
それは、ブラックメッセージにすぐに取り込まれる。
相手の真意を探す努力をしてほしい。
表面は怖い顔でも、その中に天使のメッセージが隠れていることもある、
表面はやさしく、喜ばしい顔でも、その中に地獄に引きずり込む悪魔のメッセージが潜んでいることもある。

すぐに結果を求める、
すぐに結果が見えることを求める、
そんな社会だからこそ、ゆっくり歩いて本物の力をつける図太さを持ってほしい。

何より健康で、
何より良い仲間を大切にし、
音楽と向き合って得たことを、いろいろな形でこれから社会に花開かせてほしい。

 

先週、悲しい別れがあった。
ご遺族であるご家族と天国に旅立った先生の強い願いで、家族葬で天国に見送られている。
その時間を静かに一緒に祈りたいと思った。
まだ、私自身ゆっくり振り返ることができない。
でもきっと、天国から先生も笑顔で卒業生を見守ってくださっていると強く思う。
どうぞ、素晴らしい一歩を踏み出してください。

卒業おめでとうございます。

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