名古屋大学交響楽団第105回定期演奏会終演

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2013年最後のステージ終了

初共演の名古屋大学交響楽団でした。

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愛知県芸術劇場コンサートホール。素晴らしいホールです。
県芸勤務時代は毎年ご縁がありました。

今回のフランスプログラム、響き、音色も大切な要素、ホールの響きも楽器のひとつとしてステリハで確認。
名古屋大学の学生たちは、ステージに上がると非常に冷静。クールです。
ステージの裏では若者らしくにぎやかな面も見せていましたが、ステージの上では不思議な冷静な空気を個醸し出します。

ホールのオルガンとの初合わせとなるので、限られた時間の中でバランスとタイミングとチェックが必要。

開演は18時30分、オルガンの前のエリア以外は、かなり席が埋まっている状態。名古屋大学は集客がいつも素晴らしいとききました。

マスネ―の「フェードル」序曲は、学生たち自身の強い希望から決まった曲だけあり、モチベーションが初めから高かった。それは大事なことかもしれないね。音程に課題を残しながらも、作品のもつ情熱のドラマは十分にきこえてきたと思う。

ビゼーはあまりに有名な作品。しかし第1第2組曲両方を並べることは、そう多くはない。
二つの作品は編曲者の違いもあり、毛色が異なる。第1組曲のほうがアンサンブルは難しい。
しかし素朴な美しさを持つ第1は自分は好きである。
両方ともに木管楽器を中心としたソロパートが満載。
フルートの有名なメヌエット以外にも、ソロばかりである。各ソロの皆さん、見事に吹き切った。
本番ならではのアクシデントも発生していたが、集中力をもって多彩な音楽のドラマに向き合っていた学生たちだった。

休憩後のサンサーンス、学生の気合も十分ということがステージで感じられた。
難関の1楽章前半もリハーサルを積みその成果が十分に表れていた。その努力の結晶をできるだけ100パーセント花開かせたい。何よりそれを思っていた。
学生たちの集中力は素晴らしかった。そして演奏への執念と公演にかける想いが最後まで途切れなかった。
アクシデントの後も、より素晴らしい集中力と気迫を感じていた。学生たちに拍手を送りたい。

アンコールはこれまたフルート大活躍となる、フォーレのパバーヌ
オールフランスプログラム、北欧の作曲家がフランスに憧れ、学ぶことが多いように、
色彩豊かな今回の作品たちに向き合う自分は、どこか憧れの気持ちを持ち続けていたように思う。
 

言語が持つリズム感、イントネーションのフレーズ、作品の持つ文化によって異なることを
できるだけそれぞれ素直に作品から語らせたいと思う、それが自分のスタンス。その点でフランス語に縁の薄い自分はフランス作品を避けることが多い。でも作品の持つ魅力に背を向けることはできず・・・・
やはりフランス語に取り組むことをあきらめてはいけないか・・・。

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お客様。この日、名古屋シンフォニアの練習があり、お弟子様もリハーサル後団長さんとかけつけてくれた。
名古屋在住のヴァイオリニスト澤田幸江さんもご主人様と一緒に。ありがとうございました!

 

終演後は、オーケストラの団長先生、坪井先生と総務、技術委員長の学生と会食。

その後、学生たちの打ち上げ会場に向かいました。
旅館の宴会場を借り切っての打ち上げということ、短い時間でしたが先生と、学生たちと話ができました。

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わりとシャイな学生が多いのかな・・・・という印象も。
全体写真を撮影、このような写真も撮影したことはほとんどなかったそうですよ、
ちょっと不思議な学生オケ。とっても堅実で真面目、次のステージも頑張ってください!!

良い年を迎えてくださいね。

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