明日はコンサート

初共演の名古屋大学交響楽団との定期演奏会を明日にひかえて、
最後の長時間リハーサル。

フランス生まれの作品をあまり手掛けない理由は、自分がフランス語に縁遠いから。
ことばの持つ語りのリズム、音の陰影、フレーズ、基本的な響き・・・音楽と言語の関係は切り離せないと自分は思う。それでもこれまでもいろいろと手掛ける機会をいただいた。楽譜から見えてくる、聞こえてくる「こんな風に語ってよ!」というメッセージが自分に押し寄せる。

さて今日のリハーサルではまぶしい光景に出合った。

cello1.jpg

チェロケース!申し合わせたかのように同じ色が一つもない。おまけに色鉛筆のように見事に並ぶ。
我が家には500色の色鉛筆がある。その並びを眺めるのも気持ちが良いのだが、
このケースの行列には楽しくなった。

そしてこの日のチェロセクションはケースと同じ色を着てくるように申し合わせていたらしい・・・・
撮影させてもらった。

cello.jpg

私も色シャツで、混ぜてもらいましたよ。

さて、明日に向けての最後のリハーサル。
フェードル序曲は、若手メンバーが主力。その勢いとまっすぐな作品への情熱を奏でたいですね。
アルルの女は、各ソリスト素敵な響きが安定してきましたね。ステージでこの作品の魅力をちゃんとお客様に届けるためには、200パーセントの意識で演奏者も味わい楽しみ作品の細胞となる・・・・それも必要かな。
第2組曲と第1組曲の色合いの違いも聞いていただけると嬉しいですな。

メインのサンサーンス交響曲第3番は、簡単な作品ではない。華やかで気持ちの良い流れが聞こえてくる曲だが、その中身は作曲者の「厳しい」課題が満載。真面目に真摯にリハーサルを積み上げる名大オケの学生たちは、それを丁寧に練習してきている。あとは落ち着いて自信をもってこの作品の世界をホールに響かせるだけ。
今の力でできることを、発揮すること。そこに集中してほしい。
この曲を演奏したい!と強く願っていた学生たち。演奏する喜びが表情にも表れてきている。よい時間を作り出したい。

 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 昨晩は楽しませていただきました。すっごく良かったです。来年もご活躍、祈っています。どうぞお身体、ご自愛ください。

  • 佐藤様
    ご来場ありがとうございました。早速のご感想恐縮です。
    お楽しみいただけ、とても嬉しいです。名古屋大学の学生たちも熱心に練習を積み、力を発揮していました。
    どうぞ良い年をお迎えください。ありがとうございました。

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