鎌倉芸術館。久しぶりです。
前日の夕刻からホールでリハーサルができました。ありがたい環境です。
はじめての共演、鎌倉交響楽団。歴史のある年齢層も幅のあるアマチュア楽団。
そしてとても人が元気である楽団だと感じました。
今回のプログラム
「魔法使いの弟子」「悲しきワルツ」「カレリア組曲」「三角帽子」
タイトルだけでどんな作品で、誰の作曲家すぐわかる。知名度の高い、そしていずれも物語を持った作品。
楽しいけれど、なかなか内容はハードでした。そして作品の性格がそれぞれ異なるので、心身もドラマティコにかえての4曲の指揮でした。
「魔法使いの弟子」は手ごわい作品。
ファゴットセクションの見事なテーマ演奏だけでは成立しない。全セクション非常に細やかな難しい音符と格闘。しかし最後には魔法がかかったのか・・本番の集中力が素晴らしかったです。
「悲しきワルツ」
実は自分はこの作品、シベリウスの作品の中ではあまり手掛けていないのです。アンコールでこれを演奏することをあまり行っておらず、プログラムの中で取り上げる機会もほとんどなく・・演奏に接したり、ピアノ編曲版を演奏したりはありましたが、タクトを持っての演奏は久しぶり。
鎌響の皆さんの作品への共感を感じました。
「カレリア組曲」
こちらはこの20年ほど非常に回数を多く手掛けてきました。スコアの中に問題が残っている作品ですが、
資料をもとに少し訂正をしながら、また自分の判断で手を入れています。
3曲それぞれのカレリア地方の歴史を描いたトーンがあります。2曲目のお城で静かな眼差しで佇む空気が、コールアングレのソロで美しく描かれましたね。冒頭の木管セクションも本番、各段によくなっていましたよ。
3曲目の演奏には割と体力が必要。全セクション本番は非常によい流れと力配分となっていました。
さて休憩後、
「三角帽子 全曲」
全曲なので、メゾソプラノの歌が入ります。共演者はこちら!
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