オーケストラ・エレティール第48回定期演奏会拝聴しました。
指揮はお弟子様。
この回から3回コンセプトをつないで第50回まで続くエレティールです。
49回、50回は私が担当させていただきます。
台風情報で危ぶまれた日、皆さん早めに出動で見事にリハーサルにもそろっていましたね。
しかしお客様の足は案じられ・・・・・
ステリハから聞かせてもらいましたが、ホールの響きを味方につけて、良い響きが生まれていましたね。
エレティールも、どんどんオーケストラとして力をつけてきていると感じます。
14時開演、やはりお客様はあいにく少な目、
それでも400名弱でしょうか・・・お越しになっていましたよ。ありがたいことですね。
ワグナー マイスタージンガーの第3幕への前奏曲から。
ヴァイオリン、チェロからなかなか落ち着いて良い響きがきこえ、全体に作品の色がしっかり聞こえるものでしたね。
2曲目はマーラーの交響詩「葬礼」、これは第50回への伏線でもあります。
「復活」第1楽章につながるものです。スコア上、指示の違いも多々あり、これは完全に違うものとして音楽的にはとらえるものと思いました。今回のテンポ設定も厳密にスコアの指示を守っていましたね。
確信に満ちた音がしていましたよ。
休憩後は ワーグナー、「バルジファル」のオーケストラル・クエスト。フリーヘル編曲で管弦楽のみでパルジファルの音楽がつながれてゆきます。7つの部分からなり、音楽絵巻物としてなかなか重厚に荘厳に聞かせてくれる作品だと思いました。1時間かかる曲で、その間メンバーはまったく休めません。(もちろん指揮者も)楽章の休憩というものがないのです。これはエレティールとしても初めての経験だったと思います。
良い流れであり、良い響きでした。
きくところによると、お弟子様は作品解説をリハーサルの折にホワイトボードを利用して行ったとか・・・
それを団員の皆さんが非常に熱心に耳を傾け、またさらに追及し、探求しというリハーサル期間があったそうです。これは何よりのことですね。向かう作品に、一丸となって取り組むというのは 大きな大きな力になります。作品への共感度が増すと、それが音の中に意味となってにじみ出てきますね。
嵐の中の公演でしたが、良い本番だったと思います。バトンを渡される自分としては、
なかなか重いバトンが廻ってきたなと感じます。おつかれさま!
この3回シリーズに、大いなる協力者
小学校、中学校の同級生 山崎太郎さん。今やワーグナーと言えば・・・太郎さんです。
ワーグナー、マーラーが続く3回の公演すべてに、特別コラムを寄稿していただきます。超多忙の中、多大なるご協力本当に感謝です!私も大いに勉強させていただきます。
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